2025.07.07 クロケッタってなんぞやランチ

ランチ日記

クロケッタは、スペイン語で
コロッケを意味するらしい。
ホワイトソースに包まれた
揚げ焼きのじゃがいもの塊が、
どんと皿の真ん中に鎮座していた。

難しい名前の料理は、調べてから注文すればいいのに、
つい、注文してから調べる。
なんとなく、知らないのが恥ずかしいような
聞くのも気後れしてしまうような。

クロケッタが好きなコロッケでよかった。

もぐもぐコロッケを食べていると
隣のテーブルのグループの話し声が大きくて、
会話が自然と耳に入ってきた。

全然関係ないのに、
思うところがありすぎて。

「そこは同意するんだ」
「そこには食いつくんだ」
「そこはスルーするんだ」

自分が普段一緒にいる人たちとは、
会話のテンポも、
興味の矢印もまるで違う。
世界の見え方は、
人によってこんなにも変わるんだなぁと、
あらためて思った。

世界は、自分の関心でできていて、
誰かの世界は、全く別の関心でできている。
それが「当たり前」だと知っていても、
こうして実感する機会はあまりない。

コロッケを味わいながら、
別の世界を小窓から覗いたような気がした。

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