このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。
12-25.11.29『貧乏バックパッカー、三つ星ホテルに泊まる。そして物乞いもいらない「謎の食べ物」』
今南インドはハイシーズンのはず。
でも観光客もそれほど溢れかえってはいない。
昨日停電の時間を教えてくれたお土産屋のおっちゃんは石の彫り物職人。
昔はたくさんお店に人が来たけれど、今は観光客がお金を払うのは宿とごはんと観光費だけ。
お土産なんて見ずに帰っていく。
と言って、しょぼんとしていた。
ただでさえ、こんなに同じような物を売っている店が軒並み並んでいて、需要よりも供給の方が見るからに多い状態。
さらに世界的な不況で財布のひもも硬くなっている旅行者。
そんな話を聞いても値切る彼(笑)
途中でお店にきた西洋人よりも、初めの言い値からして私たちには安く言ってくれていたのに。
「これ以上ディスカウントはできないよ」のおっちゃんの言葉にさすがに納得したにも関わらず、ジュース代をインクルードしてもらっていた。
恐ろしい…。
宿もここの所停電しても自家発電をしてくれず、真っ暗な時間がかなり長かった。
今日は自家発電してくれている様子。
昨日たくさんお客さんが入ったから、自家発電用の石油を買えたのかな。
どこも大変だね。
最初はどうなることかと思ったけれど、なんだかんだ楽しかったマハーバリプラムとお別れし、今日カーンチープラムへと向かう。
直通バスに乗るにはタイミングが合わず、途中の街で乗り継ぎ。
「カーンチープラム行だ!」
と指されたバスに乗って待っていると、次々に出て行くカーンチープラム行の別のバス。
あれ!?
一回何か放送が入った途端(タミル語だから私たちには分からない)、
ザッ!
と一斉に乗っていた乗客が立ち上がり別のバスへと我先に移って行ったのが面白かった。
急いでいなかったのでぽけーっとそのままのバスで待つ。
座れるのがベスト。
すると何やらバススタンドの道端で売っていた目新しい食べ物を見つけた彼。
遠目に見ると食べ物にはとても見えない樹の根っこのようなものをかじっている人がいたらしい。
どうやら食べ物のようだ。
「あれ10ルピーみたい! 食べたくない?!」
すごい観察力。目にズーム機能でもついているのだろうか。
私は別に食べたくない。
けど試してみずにはいられなそうな彼。
私の返答などもはや関係はないのだ。
購入。
30分待ってやっとバスは出発したものの、かなりの安全運転で予定よりも遅い到着に。
バススタンドから近いホテルがなかなか見つからず、なんと見つかったのが三つ星ホテル。
すごいエントランス。
うーん…。
でも聖地での安宿は危険(南京虫が発生しやすいから)。
もともとこの街では中級ホテルに泊まるつもりだったし。
とそこまで躊躇なくレセプションへ。
なんともまあ北にいた頃からは考えられない行動。
貧乏バックパッカーの私たち。こんなホテル、絶対に足を踏み入れなかったのに。
プネーあたりから麻痺し始めたのと、南インドでの安宿に懲りたのとで、必要経費と思うしかない。
身体のためだ!!
ただ、こんな汚い格好と汚くてでかいバックをポーターにも持たせずに自分たちで担いでいる私たち。
入り口で止められてもおかしくないのに止められないのは外国人特権。
宿代は地球の歩き方よりも大分値上げしていて1500ルピー。
今までで1番高い。
しかも三つ星のくせに部屋はたいしたことない…(偉そう)
水道の蛇口、壊れてるし。
やっぱりティルチィのホテルは最高だったな。
そして小腹が空いたのでさっきバススタンドで購入した謎の食品を食す。
…
…
むーん。
まずくはないけどうまくもない。
外側の皮は苦くて中は少しホクホク栗のよう。
これなんなんだろう。
物乞いのじいちゃんが食べ物くれって言うからインド人は好きなのかと思ってあげてみたけと、全然喜んでなかった(笑)
夜はこの三つ星ホテルのレストランが有名らしいから入ってみた。
最近マハーバリプラムでは外国人向けのノンベジレストランばかりでカレーも食べられず(メニューにはあるけれど、ローカル食堂では考えられない高額だから食べるの損)、南インドカレーが恋しくなっていた。
ミールス(カレー定食)をがっつり食べたかったのにお昼しか出してないらしく、ミールスがないときのお決まりになっていたマサラドーサもないとな。
なんてこったい。
仕方がないのでそういうときのお決まりのオーダーメニュー。
困った時のベジフライドライスとベジヌードルを頼むことに。
それだけで200ルピーという激高だけど、このノンベジレストランで、私たちはベジタリアンなんだ! と主張したら勧められた私の大好きなゴビ(カリフラワーを揚げて辛めの味付けがされているもの)もせっかくだから頼んでみる。
出てきておや?
普通…。
しかもゴビの量少な…。
と愕然。
でもそこはさすが三つ星!
味はちゃんと三つ星だった!
フライドライスはバターで炒めてあり、調味料で醤油があったのでバター醤油にして食す。
ベジヌードルはペヤングの焼きそばを彷彿とさせる麺(笑)なんだか懐かしい味。
そして私の好きなゴビは大大大満足!
上品な飲み屋で出てくる軟骨みたいにあっさり! でも下味はしっかり! みたいな感じ。
高いけど頼んで良かった~♫
でも高いからもう明日は行かない。我々は貧乏バックパッカー!
物乞いのじいちゃんに謎の食べ物をあげた時の顔がほんとに切なくて、
え、これ…?
というなんとも言えない哀愁が今でも鮮明に浮かんでくる。
フライドライスがバターで炒められてることなんて本当に稀で、1番辛いのは味付けが味の素だけのとき。
バターに醤油足せるなんて至福すぎる。
そんなことを思い出していたら、今日本でどんだけ贅沢してるんだ、って気持ちになってきた。
味わって食べよ。
でも観光客もそれほど溢れかえってはいない。
昨日停電の時間を教えてくれたお土産屋のおっちゃんは石の彫り物職人。
昔はたくさんお店に人が来たけれど、今は観光客がお金を払うのは宿とごはんと観光費だけ。
お土産なんて見ずに帰っていく。
と言って、しょぼんとしていた。
ただでさえ、こんなに同じような物を売っている店が軒並み並んでいて、需要よりも供給の方が見るからに多い状態。
さらに世界的な不況で財布のひもも硬くなっている旅行者。
そんな話を聞いても値切る彼(笑)
途中でお店にきた西洋人よりも、初めの言い値からして私たちには安く言ってくれていたのに。
「これ以上ディスカウントはできないよ」のおっちゃんの言葉にさすがに納得したにも関わらず、ジュース代をインクルードしてもらっていた。
恐ろしい…。
宿もここの所停電しても自家発電をしてくれず、真っ暗な時間がかなり長かった。
今日は自家発電してくれている様子。
昨日たくさんお客さんが入ったから、自家発電用の石油を買えたのかな。
どこも大変だね。
最初はどうなることかと思ったけれど、なんだかんだ楽しかったマハーバリプラムとお別れし、今日カーンチープラムへと向かう。
直通バスに乗るにはタイミングが合わず、途中の街で乗り継ぎ。
「カーンチープラム行だ!」
と指されたバスに乗って待っていると、次々に出て行くカーンチープラム行の別のバス。
あれ!?
一回何か放送が入った途端(タミル語だから私たちには分からない)、
ザッ!
と一斉に乗っていた乗客が立ち上がり別のバスへと我先に移って行ったのが面白かった。
急いでいなかったのでぽけーっとそのままのバスで待つ。
座れるのがベスト。
すると何やらバススタンドの道端で売っていた目新しい食べ物を見つけた彼。
遠目に見ると食べ物にはとても見えない樹の根っこのようなものをかじっている人がいたらしい。
どうやら食べ物のようだ。
「あれ10ルピーみたい! 食べたくない?!」
すごい観察力。目にズーム機能でもついているのだろうか。
私は別に食べたくない。
けど試してみずにはいられなそうな彼。
私の返答などもはや関係はないのだ。
購入。
30分待ってやっとバスは出発したものの、かなりの安全運転で予定よりも遅い到着に。
バススタンドから近いホテルがなかなか見つからず、なんと見つかったのが三つ星ホテル。
すごいエントランス。
うーん…。
でも聖地での安宿は危険(南京虫が発生しやすいから)。
もともとこの街では中級ホテルに泊まるつもりだったし。
とそこまで躊躇なくレセプションへ。
なんともまあ北にいた頃からは考えられない行動。
貧乏バックパッカーの私たち。こんなホテル、絶対に足を踏み入れなかったのに。
プネーあたりから麻痺し始めたのと、南インドでの安宿に懲りたのとで、必要経費と思うしかない。
身体のためだ!!
ただ、こんな汚い格好と汚くてでかいバックをポーターにも持たせずに自分たちで担いでいる私たち。
入り口で止められてもおかしくないのに止められないのは外国人特権。
宿代は地球の歩き方よりも大分値上げしていて1500ルピー。
今までで1番高い。
しかも三つ星のくせに部屋はたいしたことない…(偉そう)
水道の蛇口、壊れてるし。
やっぱりティルチィのホテルは最高だったな。
そして小腹が空いたのでさっきバススタンドで購入した謎の食品を食す。
…
…
むーん。
まずくはないけどうまくもない。
外側の皮は苦くて中は少しホクホク栗のよう。
これなんなんだろう。
物乞いのじいちゃんが食べ物くれって言うからインド人は好きなのかと思ってあげてみたけと、全然喜んでなかった(笑)
夜はこの三つ星ホテルのレストランが有名らしいから入ってみた。
最近マハーバリプラムでは外国人向けのノンベジレストランばかりでカレーも食べられず(メニューにはあるけれど、ローカル食堂では考えられない高額だから食べるの損)、南インドカレーが恋しくなっていた。
ミールス(カレー定食)をがっつり食べたかったのにお昼しか出してないらしく、ミールスがないときのお決まりになっていたマサラドーサもないとな。
なんてこったい。
仕方がないのでそういうときのお決まりのオーダーメニュー。
困った時のベジフライドライスとベジヌードルを頼むことに。
それだけで200ルピーという激高だけど、このノンベジレストランで、私たちはベジタリアンなんだ! と主張したら勧められた私の大好きなゴビ(カリフラワーを揚げて辛めの味付けがされているもの)もせっかくだから頼んでみる。
出てきておや?
普通…。
しかもゴビの量少な…。
と愕然。
でもそこはさすが三つ星!
味はちゃんと三つ星だった!
フライドライスはバターで炒めてあり、調味料で醤油があったのでバター醤油にして食す。
ベジヌードルはペヤングの焼きそばを彷彿とさせる麺(笑)なんだか懐かしい味。
そして私の好きなゴビは大大大満足!
上品な飲み屋で出てくる軟骨みたいにあっさり! でも下味はしっかり! みたいな感じ。
高いけど頼んで良かった~♫
でも高いからもう明日は行かない。我々は貧乏バックパッカー!
—From the present me
物乞いのじいちゃんに謎の食べ物をあげた時の顔がほんとに切なくて、
え、これ…?
というなんとも言えない哀愁が今でも鮮明に浮かんでくる。
フライドライスがバターで炒められてることなんて本当に稀で、1番辛いのは味付けが味の素だけのとき。
バターに醤油足せるなんて至福すぎる。
そんなことを思い出していたら、今日本でどんだけ贅沢してるんだ、って気持ちになってきた。
味わって食べよ。
明日の日記はこちらに続く。


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