12-25.11.18『それだけで充分なのはそれがない日があるからで』

旅のエッセイ
  このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
  当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
  あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。

12-25.11.18『それだけで充分なのはそれがない日があるからで』

久しぶりの安眠。
やっぱり高いホテルは何がいいって、布団がふかふかなのがいい!

お腹が痛くて明け方起きたものの当然二度寝。
あぁ…今日は動きたくない。

一方彼はなぜかいつもより早起き。
私が早く起きる時はいつも寝坊助のくせに。

私がだるそうにしていると、マッサージをしてくれる彼。
私は知っている。
こうやって率先して頼まずともマッサージをしてくれるときは、
「元気になった?じゃあ行くよ!」
となんとか外へ連れ出そうとしていることを。

やっぱり予想は的中。
一日ゆっくりさせてくれそうにはない。

たしかに南インドはこれからどんどん観光シーズンに入るから値段が上がっていく。
ここでのんびりしている暇はないんだよね。
分かるよ。頑張るよ。

今日は岩をくりぬいて作られたというロックフォートとジャンブケーシュワラ寺院へ。
どっちも寺院自体はいいんだけどさ、何が残念って寺院の中にまで張り巡らされた広告の数々。

今まではこんなことなかったからびっくり。
スポンサー、こんなに必要?

でもごはんは美味しいし、バザールでは安く時計とサンダルを買えたし、出てきた甲斐はあった!
サンダル、履いていたものはボロボロで、ゴムとガムテープで止めて使っていた。
新しく買ったサンダルはなんと30ルピー!(45円)
すごくはきやすいし大満足。

ただ、やっぱり体調は崩した模様。
明日はまた移動なのに…!今日もふかふかのベッドで早く寝よう。

  —From the present me


布団がふかふかなだけでこんなに満足できるのは大半がふかふかじゃないからで。それどころか南京虫がいたりもするわけで。
当然なことが当然じゃなくなった途端価値になってそれだけで十分幸せになれたりする。
自分の中の当然をどこに置くかはとても難しいけれど、誰かと比べたりしない場合、自分にとって何さえあれば幸せなんだろう。
「これさえ」なんてものはないのかもしれないけれど。

明日の日記はこちらに続く

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