このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。
12-25.08.03 『ディエンビエンフーからむあんくあへ 過密バスとラオスの癒し』
ウドムサイに行くためにラオスの知らない街に向かうべく、早朝5時半にバス停に向かう。やっと今日からラオスだー!
眠い目を擦りながらバスに乗り込むとなんと日本人カップルが!
私たちより少し年上っぽく見える。
聞こえてくる話によると、カメラを取られたそうで、 彼氏さんが、
「ベトナムまじでクソだよ!終わってる!あいつらはバカだから…」
彼女さんが
「でもいい人もいるから…」
このやりとりが私と彼のものと全く同じで面白かった(笑)
彼氏さんは、子どものいいところをそのまま持って大人になったような明るくて正直な素敵な人で、彼女さんは落ち着いてクールな人だった。
なんと名前もみんな「ま」始まりで似ているという奇跡!
あとはタイ語の話せる日本人のおっちゃんも出発ぎりぎりに乗ってきて、このへき地でまさかの日本人5人。
プラス昨日お世話になったベトナム語が話せる女の子一行、プラスオーストラリア人のおじいちゃんおばあちゃんご夫妻もいて、ミニバスには珍しく、ツーリストが13人。
心強い。
そしてどんどん乗ってくる荷物とベトナム人。
…
1時間経つ頃には、乗車率100パー越えってこういうことをいうんだなぁ…というぎゅうぎゅう詰め状態。
もちろん私たちの荷物の上にもベトナム人が乗る乗る。 靴で踏みつけて座ってるし!!
子どもも荷物の上に座ってぐったりしていてかわいそう…。
そんな状態でどんどん人が増えていきながらやっとこさボーダー。
さよならベトナム!二度と来ないぞ!!
そして山奥のボーダーでなんと驚くべきことが!
ボーダーって大抵ワイロを1ドルから5ドル請求されるから、 私たちは先手必勝で、
サバイディー(*^^*)
と現地語でにこやかに挨拶をしながら1ドルをパスポートにはさんで渡したのだけど、なんとお釣りがきた!!
カウンターに書いてあったビザ代3000キープのみで本当に良かったらしい。
パクセーに行く時のボーダーでは1ドルを取られたし、他の人の話では5ドルから引かなかったボーダーもあったらしいのに。
良心的なボーダーで感激!
さすがラオス!
ボーダー後はお昼休憩。
なにやらタイ語話せるおっちゃんが、バス代に昼食代が含まれていて、これはタダらしい!と言っている。
プレートで結構な量あるみたいだけど…ほんとかいな?
と少し疑問に思いながらも、タイ語話せるんだからそうなのかなと(ラオ語とタイ語は近い) 最近ろくなものを食べていなかったのでありがたく頂く。
うん、春巻きはおいしい!
春巻き以外は微妙だけど(笑)
でもごはんもいっぱいで満足!
おや、でも食べてない人もいるよ。
やっぱりお金かかるのか…。
おっちゃん、やってくれたな(>_<)
結局20000キープ(200円)かかった。
ラオス的にはこの量なら妥当な値段なので、まあしょうがないけど。やっぱりタダではなかったのね。
人の言うことは鵜呑みにせず、自分たちできちんと確認しなきゃだめだね、ということを教訓に、久しぶりにたくさん食べられたし、ということでまあしょうがないか、と思うことに。
ただ、キープ持ってない人たちはかわいそうだった。
ボーダー越えのときに1番困るのは、その国のお金がないのと、その国のものがどれくらいの値段が妥当なのか分からないこと。
両替したり貸してあげられれば良かったのだけど、キープはドルで両替しずらいレート。
お金のことって難しいよね。
無料じゃなかったので少し
はぁ…
という空気になりながら、またあの狭いバスに乗ってむあんくあに向かう。
…
と…、えっ…ここなにもないよね?
という、ほんとに少しの民家しかない辺りで、バスをしきってる人が、ここがむあんくあだ、と言い出す。
ウドムサイまで行きたいやつは追加でお金を払えと。
うわぁ、きたぁー!
川を渡った向こう岸にはもう少し栄えていそうな村が見えていて、 絶対にバスターミナルがあの街にはある!あそこがむあんくあだろ! バスターミナルまでは行け! などなど、ツーリストがみんなでごねてお金をだれも払わない。
(チケット買うときにウドムサイ行はないと言われたこともあって不信感マックス!)
だれも払わないでいたら、バスを仕切ってる人も、バスターミナルまではプラス10000だ。
ドンでもキープでもいい、ともう訳のわからないことを言い出す始末。(10000ドンは50円、 10000キープは100円くらい)
終いには、ツーリストが誰もウドムサイまでの追加料金を払わないとバス側の採算がとれないのか、 現地の乗客たちにお金の払い戻しをしだす。
もうこのバスはここまで。自分たちで行け、
と、仕事を放棄、荷物も 下ろし出す(笑)
ありえないよね(笑)
結局どうしようもないので、川を渡るお金5000キープを自腹で払い対岸へ。
みんなはそのままバスターミナルまでトゥクトゥクで行き、ぎりぎりなんとか間に合いそうな15時発のウドムサイ行に乗るとのこと。
私たちは疲れてしまったのと体調もすぐれなかったので、この小さな街で一泊することに。
色々災難だったしかなり疲れたけど、もうベトナムともこれでおさらばだしね!
ほんと、最後の最後までようやってくれるわ、という感じだけども(笑)
とにかくラオスに入れたことが嬉しいのでよしっ\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
みんなと分かれて街をぶらぶら宿探し。
無かったらどうしよう…と思ったけれど、難なく発見!
しかも何軒もあって一安心。
荷物を置いて、まずはチケットをとるべくバスターミナルへ向かう。
2kmほどあるとのこと。
道を聞きながら向かう…
が、どうやらバスターミナルではなく観光にいい場所を教えてくれたの?!
ってくらい風情のある民家や学校がぽつりぽつりとあるいかにも「村」 という道へ。

そしてやっぱりラオスいいわ~とのんびりした雰囲気に癒されながら、 本来の目的のバスターミナルを探す。
日本は島国だから、他の周辺各国と国民性が違っても頷けるけど、こっちは陸路ではつながってるのに、なんで「国境」を越えるとこんなに国民性や空気が変わるのかね、というのはいつもびっくりする。
やっぱりラオスが好き。
バスターミナルは結局不安になるほどとおくて、歩くこと40分ほど。
発見したのはバスターミナル……?
という場所で、係りの人もおらず。
商店らしきところにいたおっちゃんに聞いたら、チケットは当日販売。 明日の朝8時半発だ!
と親切に教えてくれた。
チケットいらなかったんだ(笑)
また歩いて40分の道のりを結構ぐったりしながら帰る。
途中のレストランでスプライトを飲んで一休み。
少し元気になったので、発見した市場をふらふら。
移動バスで道端トイレが多すぎるので、スカート欲しいなと思っていたからラオスカートをみてみる。(ズボンだとお尻丸見え…!)
パクセーでは布だけで160000キープと言われたから、なくなく諦めたのだけど、 なんと65000キープ(800円くらい)とのこと!
驚くべき安さだったので、布一枚と、仕立て済みのラオスカートを一枚、合計2枚を140000キープで購入し、 大満足\(^o^)/
そして駄菓子屋さんも見つけて、おせんべいやらウエハースなんかを2000キープ分購入してほくほく気分で帰宅。
なんか駄菓子屋さんて、得した気分になるよね。多分値段的には損なのに。幸せになれる。

無理してみんなと一緒に強行移動せずにここに泊まることにして良かった!
宿もごはんもちょっと高いけれど、 ベトナムでのストレスとご飯代の節約、移動での疲れですっかり彼が風邪っぴき。
私もこれはうつるぞ…というぐったり具合だったので、 この小さな街でもう一泊することに。
明日はゆっくり休むぞー!
—From the present me
2025年の私も最近ちょっとぐったり気味。
・ちゃんと寝る
・変なもの食べない、変な時間に食べない
・あっている環境にいる
これだけで元気に過ごせることが何度も立証されているのに
「今は忙しいからしょうがない」
と何度も同じことを繰り返してしまう。
残業で遅くなろうと1分でも早く寝ようとはできるはずなのにだらだら動く気がせずに寝るのがさらに遅くなったり
謎のご褒美で夜更けにお菓子を食べたり
そして今はクーラーとの戦いというどうにもならない外的要因にも悩まされていたり。
「ゆっくり休むぞー」
ということ以上の対策はない。
それでもただゆっくり休むということや
ただ早く寝ること
ただ食べないということは
どうしてこんなに難しいんだろう。
やった行いがそのまま現れているだけ。こんなにシンプルなことなのに。ラオスのこの街のようなのんびり穏やかな自然の中でぼーっとしたいな。
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