このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。
12-25.07.14『ホイアン→フエ』
ホイアンは一泊でおしまい。お土産物ばかりで、どこに入るにも「チケット、チケット」と言われるんだもの。
ホイアンからの寝台バスは、発車が1時間遅れたうえに、予約していたのにクリーンな席は用意されていなかった。
誰かが使った形跡のある寝台。ぐちゃぐちゃの毛布とゴミ。ここで寝るのか…と落ち込みながらも、予定通りフエに到着。
またしても変な場所に降ろされて迷子に。
バスを降りるなりバイタクに囲まれるにはここも同じ。
もはやバイタクを断る英語だけスムーズに話せるようになってしまった。
ようやく着いたホテルには空きがなかった。今までそんなことは一度もなかったからびっくり。
日本語を話せる従業員さんが目の前の別のホテルを紹介してくれた。
案内された部屋はなぜか生活感いっぱい。でも「今キレイにするから!」と必死に掃除を始めてくれた。
どうやら従業員さんの家族が普段使っている部屋らしい。
間取りや臭いが合わなかったのか、入るなり気分が悪くなって吐いてしまったけれど、なんとか一晩の辛抱。
それでもスタッフの人柄は明るくて親切で、救われた気持ちになった。
フエの街は、これまでのベトナムの中で一番落ち着く。
ホイアンからの寝台バスは、発車が1時間遅れたうえに、予約していたのにクリーンな席は用意されていなかった。
誰かが使った形跡のある寝台。ぐちゃぐちゃの毛布とゴミ。ここで寝るのか…と落ち込みながらも、予定通りフエに到着。
またしても変な場所に降ろされて迷子に。
バスを降りるなりバイタクに囲まれるにはここも同じ。
もはやバイタクを断る英語だけスムーズに話せるようになってしまった。
ようやく着いたホテルには空きがなかった。今までそんなことは一度もなかったからびっくり。
日本語を話せる従業員さんが目の前の別のホテルを紹介してくれた。
案内された部屋はなぜか生活感いっぱい。でも「今キレイにするから!」と必死に掃除を始めてくれた。
どうやら従業員さんの家族が普段使っている部屋らしい。
間取りや臭いが合わなかったのか、入るなり気分が悪くなって吐いてしまったけれど、なんとか一晩の辛抱。
それでもスタッフの人柄は明るくて親切で、救われた気持ちになった。
フエの街は、これまでのベトナムの中で一番落ち着く。

公園でのんびり穏やかな時間
人も穏やかで、観光客向けの過剰な勧誘もなく、ローカルの気配が色濃く感じられる。


すごい数のお店がひしめきあう
ラオスへ抜ける通過点のつもりだったけれど、少し滞在を延ばすことにした。
ここでもやっぱり、ベトナムの女性は強いと感じる。
言葉が強かったり、押しのけられたりすることもあるけれど、その裏にはどっしりとしたたくましさがある。
商売のお金も女性がにぎっているのでは、と感じられるし、「こんなに重そうなものを?!」と驚くほどの荷物をおばあちゃんが担いでいたりする。
戦争の中で男手が失われた時代、女性たちがどっしり構えて家を守ってきたんだろうなという強さ。
そういえば、ニャチャンの海での日焼けがやっと痒みレベルまで回復してきた。
皮膚はまだ硬くて、小さな水ぶくれがぽつぽつ。
でもあれだけひどかったのに、回復してくれる身体ってすごい。
荒れていた唇も治ってきて、ビタミンが全部肌修復に使われてたんじゃ?なんて思ってしまう。
お嫁に行けないかも…と思うくらいひどかったけど、よくここまで戻ってくれた。もっと大事にしていかなきゃな。
フエの話に入ったとたん、記憶が映像や匂い、湿度を伴って一気に蘇ってきた。
心の開き具合で、取り込める情報量がこんなにも違うんだと実感。
ホイアンまでの記憶は断片的で、写真のようにしか思い出せなかったのに、
フエのことは、引き出しを開けたら中から飛び出してきたみたいに、鮮やかな映像として目の前に広がった。
記憶って、本当に不思議。
ここでもやっぱり、ベトナムの女性は強いと感じる。
言葉が強かったり、押しのけられたりすることもあるけれど、その裏にはどっしりとしたたくましさがある。
商売のお金も女性がにぎっているのでは、と感じられるし、「こんなに重そうなものを?!」と驚くほどの荷物をおばあちゃんが担いでいたりする。
戦争の中で男手が失われた時代、女性たちがどっしり構えて家を守ってきたんだろうなという強さ。
そういえば、ニャチャンの海での日焼けがやっと痒みレベルまで回復してきた。
皮膚はまだ硬くて、小さな水ぶくれがぽつぽつ。
でもあれだけひどかったのに、回復してくれる身体ってすごい。
荒れていた唇も治ってきて、ビタミンが全部肌修復に使われてたんじゃ?なんて思ってしまう。
お嫁に行けないかも…と思うくらいひどかったけど、よくここまで戻ってくれた。もっと大事にしていかなきゃな。
フエの話に入ったとたん、記憶が映像や匂い、湿度を伴って一気に蘇ってきた。
心の開き具合で、取り込める情報量がこんなにも違うんだと実感。
ホイアンまでの記憶は断片的で、写真のようにしか思い出せなかったのに、
フエのことは、引き出しを開けたら中から飛び出してきたみたいに、鮮やかな映像として目の前に広がった。
記憶って、本当に不思議。
明日の日記はこちらに続く。
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