このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。
12-25.07.07『バスのばあちゃんとゲストハウスおばちゃん』
キャピトルの8時発のバスで、いざベトナム・ホーチミンへ。
なんと座席にはお水とおしぼり!
初めてのサービスに感激。
ただ、バスの冷房がきつくて、持参したタオルケットを巻いていても寒い寒い。
咳が止まらなくなって、ついには涙が出るほどに。
すると隣の列のばあちゃんが、何やらジェスチャーで「首に巻け」と!
首もとまでタオルケットを巻いたら、あら不思議。咳が止まった。
英語は通じなくても、クメール語とジェスチャーで教えてくれたばあちゃんに感謝。
さらにそのあと、ボーダー前の休憩で屋台のとうもろこしをくれた!
日本のものと違ってみずみずしさはないけれど、ほくほくしていて美味しい。
ただ、そのすぐ後に国境越えで指紋採取が待っているとは知らず、
とうもろこし片手にイミグレへ(笑)
指紋をとる人に「手を拭きなさい」と笑って怒られた。
そんな、ゆるくてあったかい国境越え。
バスの運転手さんも陽気で、「俺のバイクはホンダだぜ」と話しかけてくれたり、
シャッターチャンスゾーンを教えてくれたり。
やっぱり人に恵まれているなあと、しみじみ思う。
ホーチミンに着くと、バスを降りるなり、傘をかぶったおばちゃんが「いい宿紹介する」と、ずっとついてくる。
行きたいゲストハウスがあったので断って進むが、「その通りは高い」「今は閉まっている」と言われ、行ってみると本当に閉まっていた…。
宿はどれもツインで10ドル以上。高い、高すぎる。
結局、おばちゃんの案内で移動することに。
私たちが警戒していたからか、まず日本人がやっているツアー会社に案内してくれた。
その人曰く、このおばちゃんは「ゲストハウスおばちゃん」としてこのあたりでは有名らしい。
最終的に、おばちゃんのいとこがやっているというゲストハウスに。
ツインで値切って7ドル。ベトナムは物価が高い。
しかも、ドルはほとんど使えず、ベトナムのドンが主流。
2万1000ドンが1ドル、つまり1万ドンが約40円。
「ご飯36000ドン」と言われても、高いのか安いのか、もう頭がパンクしそう。
景観は今までの国の中で一番日本に近い印象。
道路はきちんと補整され、外資系ビルも多く、SONYやYAMAHA、SANYOも。
コンビニではミニストップやサークルKも発見。
ただ、すりやひったくりが多いと聞いてビビる。
宿のおばちゃんにも散々「気をつけなさい」と言われた。
交通量もすさまじくて、ほんとうにびびっている。
咳もまだ止まらず、ツアー会社で日本人スタッフの方がトローチをくれた。
舐めたら一瞬で咳が止まり、すぐに薬局で購入。10粒で1ドル。
トローチにはなぜか「ポイズン」の文字(笑)
しかもこの宿、「Wi-Fi使える」と言われたのに、全然電波が入らない。
なんてこった!
そうだ、首を温めると良いんだった。
この日記を読み返して思い出し、冷房直撃の職場に耐えるためにネックウォーマーを買った。
13年の時を越えて、また私を助けてくれた優しいばあちゃん。
「おばあちゃん」というより、「ばあちゃん」と呼びたくなるような、くしゃっとした笑顔の人だった。
そして現地の病気には現地の薬。
日本から持っていった薬は効かなくて、それ以来ずっと、現地の薬を飲むようになった。
ベトナムに限らず、薬に「ポイズン」って書いてあるのはちょっと怖いけど、
その土地の薬は、腹痛にもよく効いた。
「これと同じのください!」ってトローチを持って薬屋に行った場面をふと思い出す。
初めてのおつかいみたいで、ちょっとおかしかった。
今日からベトナム。
13年前の私と一緒に、またここから楽しんでいこうと思う。
なんと座席にはお水とおしぼり!
初めてのサービスに感激。
ただ、バスの冷房がきつくて、持参したタオルケットを巻いていても寒い寒い。
咳が止まらなくなって、ついには涙が出るほどに。
すると隣の列のばあちゃんが、何やらジェスチャーで「首に巻け」と!
首もとまでタオルケットを巻いたら、あら不思議。咳が止まった。
英語は通じなくても、クメール語とジェスチャーで教えてくれたばあちゃんに感謝。
さらにそのあと、ボーダー前の休憩で屋台のとうもろこしをくれた!
日本のものと違ってみずみずしさはないけれど、ほくほくしていて美味しい。
ただ、そのすぐ後に国境越えで指紋採取が待っているとは知らず、
とうもろこし片手にイミグレへ(笑)
指紋をとる人に「手を拭きなさい」と笑って怒られた。
そんな、ゆるくてあったかい国境越え。
バスの運転手さんも陽気で、「俺のバイクはホンダだぜ」と話しかけてくれたり、
シャッターチャンスゾーンを教えてくれたり。
やっぱり人に恵まれているなあと、しみじみ思う。
ホーチミンに着くと、バスを降りるなり、傘をかぶったおばちゃんが「いい宿紹介する」と、ずっとついてくる。
行きたいゲストハウスがあったので断って進むが、「その通りは高い」「今は閉まっている」と言われ、行ってみると本当に閉まっていた…。
宿はどれもツインで10ドル以上。高い、高すぎる。
結局、おばちゃんの案内で移動することに。
私たちが警戒していたからか、まず日本人がやっているツアー会社に案内してくれた。
その人曰く、このおばちゃんは「ゲストハウスおばちゃん」としてこのあたりでは有名らしい。
最終的に、おばちゃんのいとこがやっているというゲストハウスに。
ツインで値切って7ドル。ベトナムは物価が高い。
しかも、ドルはほとんど使えず、ベトナムのドンが主流。
2万1000ドンが1ドル、つまり1万ドンが約40円。
「ご飯36000ドン」と言われても、高いのか安いのか、もう頭がパンクしそう。
景観は今までの国の中で一番日本に近い印象。
道路はきちんと補整され、外資系ビルも多く、SONYやYAMAHA、SANYOも。
コンビニではミニストップやサークルKも発見。
ただ、すりやひったくりが多いと聞いてビビる。
宿のおばちゃんにも散々「気をつけなさい」と言われた。
交通量もすさまじくて、ほんとうにびびっている。
咳もまだ止まらず、ツアー会社で日本人スタッフの方がトローチをくれた。
舐めたら一瞬で咳が止まり、すぐに薬局で購入。10粒で1ドル。
トローチにはなぜか「ポイズン」の文字(笑)
しかもこの宿、「Wi-Fi使える」と言われたのに、全然電波が入らない。
なんてこった!
そうだ、首を温めると良いんだった。
この日記を読み返して思い出し、冷房直撃の職場に耐えるためにネックウォーマーを買った。
13年の時を越えて、また私を助けてくれた優しいばあちゃん。
「おばあちゃん」というより、「ばあちゃん」と呼びたくなるような、くしゃっとした笑顔の人だった。
そして現地の病気には現地の薬。
日本から持っていった薬は効かなくて、それ以来ずっと、現地の薬を飲むようになった。
ベトナムに限らず、薬に「ポイズン」って書いてあるのはちょっと怖いけど、
その土地の薬は、腹痛にもよく効いた。
「これと同じのください!」ってトローチを持って薬屋に行った場面をふと思い出す。
初めてのおつかいみたいで、ちょっとおかしかった。
今日からベトナム。
13年前の私と一緒に、またここから楽しんでいこうと思う。
明日の日記はこちらに続く。
コメント