12-25.06.23『水上マーケットとWat maha that』

旅のエッセイ
このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。

12-25.06.23『水上マーケットとWat maha that』

今日はアユタヤの宿で出会った、エネルギッシュな神戸のおばちゃんに
「1人で行ってもつまらんわ~、一緒にいかへん?」
と誘ってもらい、水上マーケットへ同行することに。

節約節約でそこら中に走っているトゥクトゥク(オート三輪のようなタクシー)にまだ乗ったことがなかった私。
水上マーケットまで、おばちゃんが乗せてくれて、とっても嬉しかった!

朝早めの時間でまだ店もまばらだったけれど、船の上で売っている様子がとても印象的。
 
おしゃべりをしているうちにどんどんお店がオープンし、人も増えてくる。
 
 
彼とだけでは絶対に来ないような、ちょっとおしゃれで観光感のある場所。タイの若い人や裕福層が遊びに来るようなスポットで、非日常を満喫できた!
こういう時間、旅にも必要だなあとしみじみ思う。おばちゃん、誘ってくれてありがとう!

午後は神戸のおばちゃんとは別れ、有名な「木の根っこに仏像の顔が埋まっている」Wat maha thatへ。
徒歩で炎天下を歩くなか、水分が尽きてしまったり、コーラを買うのにちょっとしたトラブルがあったり……。
10バーツであろうコーラを15バーツと言われ、彼が戦ったところ、氷なしで10バーツのコーラが出てきた。この炎天下でのぬるいコーラ。
こちらの飲み物はプラカップじゃなくて金魚すくいのビニール袋のようなものに入っていることも多い。この中に入ったぬるくて甘いコーラ…。辛い。
セブンイレブンを見つけた時は輝いて見えた。
足もサンダル焼けしすぎてだんだん現地の人に近づいてきた。

そんなへとへとになりながら到着した遺跡。
 
圧倒的な存在感だった。
 
この大仏たちはビルマとの戦争の時に首が取られたり壊れてしまったみたい。
 
写真を撮る角度や太陽の当たり方によって、まったく違う表情を見せてくれる。
写真ってやっぱり面白い!

この日記を読んでいて、当時はまだ「写真を撮るのが好き」とそこまで自覚していなかったのかな、と思った。
それでもたくさんの写真を撮って、Facebookのアルバムにまとめていた。 今はそのアルバムから、昔のiPhoneで撮った写真を再加工して使っている。
画質はよくないけれど、それもまた旅の味のひとつかな、と思っている。

ちなみに彼は、数円の差でも毎度全力で交渉するタイプ。
私はそのやりとりに消耗してしまって、お金の価値観の違いで衝突することも多かった。けれど、8ヶ月飛行機代諸々込みで2人で80万円くらいしかかからなかったことを考えると、そんな日々の積み重ねのおかげだったのかなとも思う。

今またこういう旅をしたいか、と思うとどうなんだろう。
どこかに腰を落ち着けて「暮らし」ながらの旅の方が魅力的かもしれない。

明日の日記はこちらに続く

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