12-25.06.18『Wat Po』

旅のエッセイ
今日はカオサンから歩いてWat poへ。
歩いて30分くらい。かなり観光客も多かった。

この寝ている大仏と、
もう一体、ものすごいパワーを放っているように感じる大仏がいた。
建造物はなんだかつんつんしていて、
置物の顔も日本の仏像とは雰囲気が違う。

ここへ向かう途中、現地のガイドらしき男性に声をかけられた。
「仕事はなんだ?」
やたらと仕事のことを聞いてくる。私は仕事を辞めてこの旅に来ているから、「No working」と伝えた。
すると彼はマッサージ師だという話をしながら、1人いくらかまで聞いてくる。
私が真面目に答えようとすると、彼がさっと話をかぶせてきて、さらっと嘘をついた。
ガイドはもちろん、お断り。

「なんで嘘ついたの?」と聞くと、「あたりまえじゃん。どれくらいお金持ってそうか、検討つけるために聞いてるんだよ」
「働いてないって言うのも、お金持ってると思われるから、言っちゃダメだよ!」

ほへー、まだまだ分かってないんだな、私。
嘘つくの下手だから、たぶんすぐ顔に出ると思う。

ごはんは屋台にもすっかり慣れてきて、朝はなんと10バーツでラーメンが食べられる。
以前彼がバックパッカー時代に来たときも毎朝通っていたお店だそう。
ハエが多いと聞いていたけれど、これくらいなら大丈夫。
店のおっちゃんの、淡々とした職人っぷりがなんだかかっこいい。

お昼に食べた屋台では、オムライスのような料理も出てきて美味しかった。
うっかり辛いものを頼まなければ、心配していたごはん問題もなんとかなるかも。
お腹が弱いから心配していたけれど、今のところは順調に持ちこたえてくれている。

おやつには、焼きバナナ入りのクレープのようなものを。
予想以上に美味しくて、ちょっとはまってしまいそう。

パスポートを見せてパスワードを入力すると、Wi-Fiが無料で使えるファッションビルがあり、 そこに寄った帰りにこの日記を書いている。
もちろん、泊まっている安宿にはWi-Fiなんてない。
なぜ落ち着いて日記を書けているかというと、帰りのバスがさっきから15分くらい全く進まないのだ。
無事に帰れるかな……。


なんのために、なんの目的で話しかけられていたのか、当時は何も考えていなかったなと思う。
それと同時に、今も私はすっかり気が抜けていて、何の戦略もなく、馬鹿正直にその場に立ってしまっている気もする。

日本にいると、特に考えなくても平和に暮らせる(ように見える)。
騙されることもない(ように見える)。
そう見えている世界の中で生きていけることは、ある意味とても幸せで。

でも、日本の中にも、いろんな世界が存在していることを、忘れないでいたいとも思う。

夜の出来事はこちらに続く

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