13-26.01.06『代わりのタイヤが宙に浮いてる?インドからネパールへ、恐怖の国境越えバスと私より綺麗なシーツ』

旅のエッセイ
このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。

13-26.01.06『代わりのタイヤが宙に浮いてる?インドからネパールへ、恐怖の国境越えバスと私より綺麗なシーツ』

今日は移動がたくさん!

ゴーラクプルから国境の街スノウリへ、そしてネパールのバイラワへ荷物を置き、ルンビニに行きたい。

と言うわけで6時起き。
寒い…
トイレのドアも壊れていて開け閉めが大変。
トイレでしゃがんでいると閉まらない窓の外で鳩の声。
せっせと巣を作っている。

昨日のカレー影響でお腹の具合が微妙。
彼の腹具合はもっと微妙なのに、バスで痛くなったらどうしよう…とかそういった不安は一切ない様子。
こんだけ出たんだから大丈夫っしょ~と強気。
そういうところ、尊敬する。

バタバタと準備をし、7時半にはバスに乗り込む。
しかしまた例によって一向に出発する気配がない。

呼び込み担当っぽい人が4人もいるのになかなか人が集まらない。

あ、やっと動いた!
と思ったらぐるっと回って元の位置。

1時間半たってまだ泊まっていたホテルが見えるなんて。
しかも、寒いしめっちゃトイレ行きたい。

彼はそのへんで適当に立ちション。
ズルい…

やっとスタート。
スノウリまで3時間。
今既に9時。
今日ルンビニまで行けるのだろうか。

心配をよそにしょっちゅう止まるバス。
窓も壊れてるから振動でしょっちゅう開く。
この時期寒いのは朝夕だけのはずなのに、霧で太陽が見えずずっと寒い。
携帯を打つのも困難なほど寒い。

寒い寒い寒いトイレトイレトイレ。

こんなに我慢してるのに、謎のストップで、添乗員だけパーン(お口スッキリするやつ)を買ったりしてかなり腹立つ。

トイレ…
願いが叶ったのかロングストップ。
何やらタイヤがパンクしたらしい。

とは言え、トイレは見当たらない。
添乗員に聞いても我関せず。
あの辺ですれば~
みたいな感じ。

くそ~(~_~;)

商店とかで借りられないかなとキョロキョロしていると、優しいお兄さんがあっちにあるよと教えてくれた。
レストランの外のトイレ。

キャナアイボロートイレ?

OK
と案内してくれる。
はぁ、スッキリ。

って出て来たらまだいた。

マニー


え~(~_~;)
貸してって聞いたじゃん!

と思って、
アイシンクフリー!

って言い捨てて払わないで出ちゃった。
後から思えばトイレの危機を救ってくれたのだから少しくらい払っても良かったかも。
でも後出して言われたからいらっとしちゃったんだよ。

トイレから戻りやっと交換が終わったとおもったら、どうやら彼曰く代えのタイヤの大きさが他のタイヤより小さくて宙に浮いてるらしい。

変えた意味…

やっとこさスノウリについたと思ったら、何やらトラックなどで大渋滞。
こっから10分くらいだから歩いていけ!
と乗客は降ろされ歩かされる。
でも歩きでも見逃しそうなほど小さなイミグレ。

久々の国境越えにドキドキするも難なくクリア!
特にワイロの請求もなく、40ドルのビザ代で入国。

ネパール!

休む間もなく速くバイラワに向かわねばとバンに乗り込むも、完全に車から乗客がはみ出てる!
彼は立ち乗り。かわいそう…。
宿を探すも街に1軒しか見当たらない。
600ネパールルピー。

うーん。高いけど仕方ない。
しかもホットシャワーなし。
シャワー浴びてない記録更新決定。
髪ボサボサ。
洗濯もできないから服もかえてない。
いけるもんだね。

とは言え部屋はかなりきれい!
シーツもちゃんと変えてありそう!

絶対この宿のベッドより今の私の方が汚い!

インドの汚い宿だと明らかにシーツも変えられてないし、枕カバーも黄ばんでるしという事態が高確で起こるんだけど、ここはネパール。
さすが。気遣いが違うよ。

って感動したのも束の間。
時間がない。
荷物を置き、すぐにルンビニへ。

寒い。
やっぱりバスは隙間風だらけ。
霧も相変わらず。
太陽は見えない。
霧で視界が悪いからか、轢かれている犬を何匹も見る。鳥がそれをついばむ。

バタバタとネパールへと来て何か劇的にインドと変わったかというとまだ私にはそれが実感できない。
霧の中、この車体は何かにぶつかることなく無事にルンビニに到着。

彼曰くルンビニの様子がだいぶ変わってしまったとのこと。
そしてブッダが産まれたと言われる場所へ



入場料200ネパールルピー

…ゴーン

高い、高すぎる。
昔彼がルンビニの日本人寺の過酷な修行で来た時には、もちろんタダ。
普通に入場したとしても50ネパールルピーだったらしいのだけど。

6年の歳月というのは恐ろしく残酷。

しかも見所は、そのブッタの生まれた場所のみ。

50ルピーだったらすごーい! とか感慨深さみたいなものもあったかもしれないけれど、
なんてったって200ルピー。

ブッダが産まれたと言われる石ですよーってライトアップされていても、
え、これだけ…

の気持ちが明らかに勝った。
昨日のクシナーガルに引き続き、残念な気持ちですぐに終了。

屋台でチョーメンのなにやらアレンジされたものを食べる。
ちょうど食べ終わる頃にバス到着。

あれ、これ行のバスに似てない…?

一緒じゃん!

何ということでしょう。
行に乗ったバスがどこかまで行って、帰って来たところを偶然つかまえたよう。
何という奇跡。

行きのバスでぼられたんじゃないかという高額を取られたけど、帰りも同じ値段。結局正規の値段は分からず終い。

明日も移動。
毎日移動移動は結構疲れる。寒いし。
明日は晴れ間が見えますように。

—From the present me


宿のトイレで腹痛と戦いながら壊れてあいた窓の先にいる鳩。
その窓の光が時を越えてありありと目の前に浮かんできた。

明日の日記はこちらに続く

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