12-25.07.24『ワット・プー 試練の先に見えた絶景』

旅のエッセイ
このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。

12-25.07.24『ワット・プー 試練の先に見えた絶景』

朝一でワット・プーへ、てくてく歩いて向かう。
が、一向に着かない…。
宿のおっちゃんが「1キロ」って言ってたはずなのに。

途中でトゥクトゥクの兄ちゃんに聞くと、「あと10キロはある」と!
(◎_◎;)
…。
流石に歩けないので宿までバイクを取りに戻ることに。

実際、バイクがなかったら無理な遠さだった。
トゥクトゥクの兄ちゃんに聞いてみてよかった。
やっとこさたどり着いたワット・プーは中も広大!
遺跡が見えるまで、10分ほど歩く。
アンコールワットのような石造りの遺跡に、懐かしさを覚える。
でも、ワット・プーはそれだけじゃなかった。
登っては現れ、登っては現れる階段!
最後の階段を登りきると、遠くの街や緑の丘が広がる絶景!

絶景みの伝わらない写真。。。

ここでしばらくのんびりと景色を堪能。
こんなにハードとは思わず、朝ごはんがクラッカーだけだったから、すでにノーパワー。
二人とも無言の下山。
遺跡を出てすぐのレストランでご飯を食べていると、また豪雨!
滝のような雨を眺めながら、またもやナイスタイミングで屋根の下に入れたことに安堵。
アンコールワットとはまた違う美しさのあるワット・プー。
カンボジアでお腹いっぱいの人にも、オススメできる遺跡。


この時の景色を思い出しながら、最近の自分も振り返る。高いところから一面を見渡したのは、いつが最後だろう。
半年弱前に行った淡路島の洲本城だ。
ただ、東京のビルからも高さとしては変わらないのでは?とふと気になって調べてみると、やはり。
渋谷のスクランブルスクエアの方が100mも高かった。
それでもやっぱり何か違う。 自分で登った体験や、目に飛び込んでくる自然やその中にいる感覚が大事なのかな。
甲府のほったらかし温泉も、格別だった。
街の光と山々が一面に広がる景色。
熱すぎない温泉に浸かりながら、街の光、動いている車たちの光をぼーっと眺める時間。
あれは特別だったな。
そろそろ山に行かなくては!

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