このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。
12-25.07.12『海洋博物館とトランプとすれ違い』
今日はニャチャンの宿で、カンボジアで出会った仲間のひとりと再会!
ロビーで話していたら、さらに日本人の大学生にも遭遇して、せっかくだから一緒に海洋博物館へ行くことに。
はじめに現れたのは、大きな水槽がいくつか並んでいるエリア。
「え、上から見るの!?」という衝撃(笑)
でも進むにつれて、横から見られる水槽や、巨大なサメの骨、
そしてジュゴンのホルマリン漬けなど、なかなかの展示が続く。
日本ではあまり海洋博物館にも水族館にも行かない私にとって、なにげに新鮮でおもしろかった。
ただ、ジュゴンの顔があまりに可愛すぎて、ホルマリン漬けになっている姿にちょっと胸が痛くなった。
宿に戻ってロビーでまったりしていたら、カンボジア仲間がトランプを取り出して、「暇だし、大貧民しよう!」と提案。
大学生くんも誘って4人でスタート!
私、実は大貧民けっこう得意なんです。
革命ありーの、下克上ありーの、久しぶりのトランプで大盛り上がり。
最後のターンでは、私が大富豪、彼が富豪。いい感じに勝ち逃げしてお開き。
ふたりに見送られて、夜の寝台バスでホイアンへ向かう。
……のはずが、楽しかった時間から一転、彼とまた喧嘩。
最近ずっと一緒にいるから、配慮が足りなくなっているのかもしれない。
疲れや考え方の違いもあるけれど、前なら言わずに飲み込めたことも、つい口に出してしまう。気をつけないと。
寝台バスの集合時間が近づいていたのに、彼が「何か食べ物買ってくる」と言い出した。
ごはんは食べずにお菓子で乗り切ろうという話でお菓子ですませたのに。
私は集合時間を守らないのが本当に苦手で、約束と違うことに対するモヤモヤと、タバコを吸う時間があるならそのときに買ってよ、という思いが爆発して、怒ってしまった。
しかも買った食べ物が10万ドンもしたらしくて、昨日の誕生日ディナーと変わらない金額。
節約生活中の私たちにとっては大出費で、余計にイラッとしてしまった。
でも、よく考えれば、最近私は彼に感謝すべきことを忘れて、頼りきって、文句ばかり言っていたのかもしれない。
初心、忘れるべからず。
このビニール袋に入ったたったこれだけのごはん、10万ドンもしたの!?という衝撃を、今も思い出す。
我慢が続く中で、昨日の「誕生日だから贅沢しよう」という感覚が裏切られたようで、悲しい気持ちになった。私は「いらない」と言い張って食べなかったなぁ。 「いらない」って言った時の自分にリンクしてしまって涙が出てきてびっくり。
旅中の再開の嬉しさは格別。
約束をするでもなく、お互いマイペースで旅しながら、バッタリ再開できた時の喜び。
みんなどうしてるかな。
ロビーで話していたら、さらに日本人の大学生にも遭遇して、せっかくだから一緒に海洋博物館へ行くことに。
はじめに現れたのは、大きな水槽がいくつか並んでいるエリア。

でも進むにつれて、横から見られる水槽や、巨大なサメの骨、

日本ではあまり海洋博物館にも水族館にも行かない私にとって、なにげに新鮮でおもしろかった。
ただ、ジュゴンの顔があまりに可愛すぎて、ホルマリン漬けになっている姿にちょっと胸が痛くなった。
宿に戻ってロビーでまったりしていたら、カンボジア仲間がトランプを取り出して、「暇だし、大貧民しよう!」と提案。
大学生くんも誘って4人でスタート!
私、実は大貧民けっこう得意なんです。
革命ありーの、下克上ありーの、久しぶりのトランプで大盛り上がり。
最後のターンでは、私が大富豪、彼が富豪。いい感じに勝ち逃げしてお開き。
ふたりに見送られて、夜の寝台バスでホイアンへ向かう。
……のはずが、楽しかった時間から一転、彼とまた喧嘩。
最近ずっと一緒にいるから、配慮が足りなくなっているのかもしれない。
疲れや考え方の違いもあるけれど、前なら言わずに飲み込めたことも、つい口に出してしまう。気をつけないと。
寝台バスの集合時間が近づいていたのに、彼が「何か食べ物買ってくる」と言い出した。
ごはんは食べずにお菓子で乗り切ろうという話でお菓子ですませたのに。
私は集合時間を守らないのが本当に苦手で、約束と違うことに対するモヤモヤと、タバコを吸う時間があるならそのときに買ってよ、という思いが爆発して、怒ってしまった。
しかも買った食べ物が10万ドンもしたらしくて、昨日の誕生日ディナーと変わらない金額。
節約生活中の私たちにとっては大出費で、余計にイラッとしてしまった。
でも、よく考えれば、最近私は彼に感謝すべきことを忘れて、頼りきって、文句ばかり言っていたのかもしれない。
初心、忘れるべからず。
このビニール袋に入ったたったこれだけのごはん、10万ドンもしたの!?という衝撃を、今も思い出す。
我慢が続く中で、昨日の「誕生日だから贅沢しよう」という感覚が裏切られたようで、悲しい気持ちになった。私は「いらない」と言い張って食べなかったなぁ。 「いらない」って言った時の自分にリンクしてしまって涙が出てきてびっくり。
旅中の再開の嬉しさは格別。
約束をするでもなく、お互いマイペースで旅しながら、バッタリ再開できた時の喜び。
みんなどうしてるかな。
明日の日記はこちらに続く。
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