12-25.07.08『ベトナムの人と久しぶりの日本食』

旅のエッセイ
  このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
  当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
  あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。

12-25.07.08『ベトナムの人と久しぶりの日本食』

ベトナムの人はとにかく怪力!
市場で「買わない」と伝えているのに、ぐいっと腕を掴まれて、痛い痛い…!
ほんとに強い。

それに、小柄な人が多い。
153センチの私が、ベトナムでは平均サイズらしい。
スーパーで服を見てみたら、私のサイズはL。
これはちょっと衝撃。

ただ、やたらと透け感のある服が多い。
お店のお姉さんのアオザイも、下着のラインが透けてしまっていたり、
道を歩く女の子の服も同じような感じで、無防備すぎて心配になる。

そしてなぜか、ベトナムに来てから彼がモテている。なんだか悔しい(笑)

それにしても、ホーチミンは物価が高い。
一食1ドルを目安にしていた私たちだけれど、ここではローカルの屋台ですらなかなかその価格で食べられない。

ホーチミンの「表参道」みたいな大通りで、うっかりお腹がペコペコに。
見渡しても屋台はほとんどなく、目に入るのは高級レストランばかり。
メニューには、何十万ドンという数字が並ぶ。

こうなったらいっそ、思いきって日本食だ!
というわけで、10万ドン(約5ドル)の天ぷら定食を食べた。

久しぶりの日本食、最高。
とくにお味噌汁がしみた。

宿も高いし、物価も高いし、貧乏旅行の私たちにとって、
ベトナムはちょっとピンチかもしれない。
インスタント味噌汁を日本から持ってきていて、
ここぞというときにケトルでお湯を沸かして飲んでいた。
それだけで気持ちが落ち着いて、ホッと癒されたのを思い出す。

味噌と醤油は、私のからだに染みついてる。
似たような調味料は海外にもあるけれど、やっぱり全然違う。

ホーチミンでの食の記憶がまったく残っていないのは、
本当に高すぎて、食べられるものがほとんどなかったからなんだと思う。

明日の日記はこちらに続く

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