12-25.07.05『さよならやまと』

旅のエッセイ
  このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
  当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
  あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。

12-25.-07.05『さよならやまと』

楽しかった6泊7日のやまと生活も、今日で終わり。
ここではたくさんの日本人の仲間と出会って、一緒に観光して、見送りまでしてもらって——
こんなにたくさんの日本人と海外で一緒に過ごせること、過ごしたいと思えることって、なかなかない。

ラスト2日、体調をくずして部屋にこもっていたのが残念でならない。
お別れも、時間を勘違いして慌ただしく出てきてしまった。
写真、撮りたかったな。

もっとたくさん話したかった。
でも、またどこかできっと会える。

メンバーにも、天気にも恵まれて。
本当に感謝のシェムリアップでした。

今日からプノンペン。
また違った風景のなかで、新しい旅が始まる。

プノンペンへ向かうバスの中、窓の外をぼーっと眺めていると、日本語が飛び込んでくることが何度かあった。
日本人が建てた学校。

カンボジアに来て思ったことは、
こんなにもたくさんの学校や井戸を、日本人の誰かが支援して作っているということ。

この場所に何かしたい!って思って、ちゃんと行動している人がたくさんいるんだ。

日本でも同じ。
「やりたいなぁ」「いいなぁ」と言っているだけで、じゃあやればいいじゃん!ってところまで、なかなかいけていない。

やりたいことは、やっちゃえ!
「でも……」って言っているうちは、きっと、やりたくないか、まだその時期じゃないんだろうな。
この旅から帰ってきて、「やりたいことやっちゃえ!」の一つを実際にやり始めたことを知っている今の私は、この日の日記を読み返して、なんだか嬉しくなった。

そうか、このときの私は、まだ「じゃあやればいいじゃん」って言えなかったんだな。
やりたいか、やりたくないか。やらないうちは、やりたくないだけ。
そう思って生きてきたと思っていたけれど、その生き方はこうして旅の中で見つけてきたものだったんだな。

明日の日記はこちらに続く

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