12-25.07.01『合言葉は味の素!』

旅のエッセイ
このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。

12-25.07.01『合言葉は味の素』

今日はプレアヴィフィアに!
シェムリアップから片道4時間ほどかかる、タイとの国境付近の断崖絶壁。
車を貸切ってしか行けないので、求心力のある宿の仲間が中心となって声をかけてくれて、なんと13人も集まった!

ワゴンはまるであいのりのよう(笑)
現地に着いてからは、さらにソンテオでひたすら登る!
しかもかなりのスピードで、ジェットコースターのように風を切って進む。

この場所は、かつてタイとの国境争いがあった地で、銃撃戦の跡も残っている。
でも、そこにいる人々はとても明るい。
揚がっている国旗をみて、その重みを感じる。
断崖絶壁からの眺めは、もう言葉にできないほどの感動で、ただただずっと眺めていた。
ここに来られて本当によかった。
誘ってくれた皆さんに心から感謝。

夜は焼肉食べ放題で打ち上げ!
この旅で、まさか食べ放題に行けるなんて思ってもみなかった。
ここ数日、食費を切り詰めてピリピリしていたから、久々にお腹いっぱい食べられて、心も体もほっとした。

二人旅もいいけれど、仲間とわいわい過ごすのもやっぱり楽しい。
なんだか大学時代の旅行を思い出した。

ちなみにカンボジアでは、日本人を見ると「味の素〜!」と挨拶してくれる風習があるらしい(笑)
手を振って笑ってくれるその姿に、思わずこちらも笑顔で手を振った。
トラックの荷台に乗るなんて、このときが初めてで、とても新鮮で刺激的だった。
13人でグーパーをして組を分けたり、一緒になったり、その感じもまた学生時代みたいだった。
一人、めちゃくちゃセクシーなお姉さんがいて、あいのり感がさらに増していた。

軍服姿の子どもたちも多く、カメラに興味津々で夢中になって写真を撮っていたりして、
その笑顔があまりに無垢で、胸がきゅっとなった。

この子たちも戦うことがあるのかな…と気になって調べてみたら、
カンボジアの兵役は18歳から。彼らは地元の子が軍服を真似していただけかもしれないと知り、少しほっとした。
それでも、18歳だからいい、と言うことでもないし、調べている中でまた最近国境を争っていたことを知り複雑な気持ちにもなった。

明日の日記はこちらに続く

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