13-26.01.28『ポカラのチベタンキャンプで「物々交換」バトル』

旅のエッセイ
このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。

13-26.01.28『ポカラのチベタンキャンプで「物々交換」バトル』

ポカラにはチベタンキャンプがある。
そこのチベタンのおばちゃんたちは物々交換が好きで、

日本人をみると
「ブツブツコウカ~ン!」
と言ってくるんだよ、と彼はよくうれしそうに話していた。

そのノリでダラムサラのチベタンのおばちゃんに物々交換を持ちかけたら完全に場違いだったわけだけど…

宿に置いてあった10年前のネパールの地球の歩き方を見ていたら、
ポカラでアンモナイトの化石を売っているおばちゃんに物々交換を持ちかけられ、なんと2日間はいていたクサイ靴下と交換したという話しが載っていた。投稿者もショックだったようだが私もびっくり。

今回はそのポカラ。
さすがにかなり豊かになっているネパール。そううまくはいかないんじゃ…と思いつつも、自信満々の彼に連れられいざ物々交換へ!

もう旅も終盤。

いらなくなったものたちは、
日本で買ったラジオ、ミニスピーカー、ユニクロの半そでヒートテック、S字フック、彼の5年前くらいに買ったSONYのカメラ、タイで買った折りたたみ傘、ベトナムで買ったサングラス、虫除けのおまけでついてきた電池。

チベタンキャンプに行くとなんだか物悲しい。
お店がほとんど開いてない…

広場のようなところに運動会の時のテントのようなものをはってお店を出しているのが少し見えて一安心。

「ミルダケタダ~」とおばちゃんに招かれる。

なんかもってんの?
とさっそく物々交換をもちかけられる。

私これがいい~とどんどんチョイスしていくおばちゃんたち。

最初のおばちゃんは、
ヒートテック、折りたたみ傘、スピーカーをチョイス。

ただやっぱりただの物々交換、というわけにはいかないらしく、

プラスマネー

が必要のようだ。

昔はジャスト物々交換ができたみたいだけど、今はやっぱり物にはそう困っていないみたい。
物々交換からのプラスマネーのほうが重要のよう。

結局このおばちゃんのところでは
シルバーチェーン、チベタンペンダントトップ、ヤクの骨の香水入れをプラス300ルピーでゲット。

次なるブースでもおばちゃんが待ち構えている。

私はサングラスと電池をもらうわ! さあどれがいい?

このおばちゃんのところの物も似たり寄ったり。うーんどうしよう。

じゃあこれ! と選んだトルコ石を主に使ったブッダアイマークも入ったペンダントトップをチョイス。

これまた、これはイクスペンシブ! グッドワンだ!

とプラス200ルピーでゲット。

おやおや交換しにくるつもりがどんどん出費がかさんでいくよ(^_^;)

次なるおばちゃんは、

私はS字フックをもらうわ! さあどれ?

もうプラスマネーを払いたくなかったから、どれならジャスト交換できるの?
って聞いても、まずは選べと。

うまいんだから。

選ぶとなると、プラスチックのちゃっちいアクセはいらないし…
やっぱり多少プラスで払ってもいいものがほしくなっちゃう。

しかも誰もいらないだろうとダメ元で持ってきたS字フック。たいした足しにはならないのはこちらも承知のすけ。

結局ここではヒスイのネックレスとチベタンデザインのアイテムをプラス550ルピーで購入。

このおばちゃん、商売上手だったなぁ…
もうそろそろ選ぶのも値切るのも疲れてきた…

でもまだ待ち構えている、次なるおばちゃん。

私はラジオよ。さあどれ?

正直もういい…(^_^;)

とか思いながらも選ぶとなると、やっぱりこれならいいかな、なんてもんは少ししかなくて、それだとやっぱりプラスマネーがかかりそうなもんになってくる。

トルコ石を使ったペンダントトップ。
デザインも好きだしかわいいけど…

プラス150ルピー!

うーん。やっぱり。
値切るも引かず。

お金使う気無かったのにもうなんだかんだ1000ルピー近く使ってる…。
もうごはん食べられないよ!

と、彼がまさかの

「100ルピープリーズ!
イフ150ルピー、インクルードランチプリーズ!!」

えっ…? ランチの要求?(笑)

これにはおばちゃんも面食らい。
でも却下(笑)

150ルピー譲らないので、紐でチェーン部分を編んでもらって150ルピーで交渉成立。
あのチベタン編み、紐の長さが調節できるのがいい。

はぁ、疲れたので休戦。
またくるね~とランチへ。

ランチもどこも高い。
一軒目ではベジトゥクッパ80ルピーと言われる。
いつも食べてるお気に入りの食堂ではモモやチョーメン一皿40ルピー。
倍は高すぎ。

次に聞いた食堂では
ベジトゥクッパ65ルピー

と言われ、彼まさかの

「60ルピープリーズ!」

えっ…食堂でまさかのディスカウント…!

…オーケー。

オーケーなの?!
言ってみるもんだね。

一口にトゥクッパと言っても店によって全く味も麺も違う。
ここのはうどんに近くて好きな味だった~。

さてまた第二ラウンドへ。
残すはカメラ。

いよいよ彼の大本番。
テントから店舗へ戦場をうつし、カナモノヤへ。

しかしおばちゃんSONY知らず…

でもカメラは欲しいよう。
撮ってあげたらクオリティには納得してくれた様子。

チベタンデザインの急須のでっかいのが欲しかったんだけど、それじゃあまだまだ、割に合わない、と彼。
プラスで何かを足すのになかなか納得する品がないよう。

他の店も見てくる、というと、結構カメラが欲しかったのか、
どれがプラスで欲しいんだ?

と逃がしてくれないおばちゃん。

じゃあ…と選んだものはアンティーク品。
悩みに悩むおばちゃん。

これは高いんだ! プラス1000ルピー。とな。
じゃあいらない。お金ないし…

と、ほんとにお財布を見せると所持金200ルピーと小銭。



「じゃあいいよ…」

とプラス200ルピーで交渉成立。
でも妹に聞いてそれだけの価値がないって言われたら明日宿までカメラ返しに来るんだって。

おばちゃん…SONYを知らずにこの決断はすごいよ。
偽物じゃないから安心してね。

充電器も4Gのメモリースティックもついてるから。
でもコードがないからメモリースティック、パソコンに入らなかったら…ごめん…。

これをもちまして、3時間ほどの長期戦となった物々交換という名の普通の買い物終了。
こんなにパワー使うとは…。
買い物はこれでおわりっ!

—From the present me


今見るとどっちの価値がどうだったか全然わからない。。。

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