13-26.01.13『「絶対に負けない方法」…。カトマンズのカジノで12,000円が溶けた日』

旅のエッセイ
このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。

13-26.01.13『「絶対に負けない方法」…。カトマンズのカジノで12,000円が溶けた日』

ネパールにはなんと地下水を沸かして作っている温泉施設が!
値段は1人400円。

日本で入るよりも高いけれど、もう半年以上湯船につかっていない。
しかも宿はお湯シャワーが出ないからろくにシャワーも浴びれていない。

もう行くっきゃない!

ってわけでいってきました。

幸せ♫
湯船ってなんて幸せなんだろう。
おかげでポカポカ。

このあと懐は寒くなる事態が起きるわけだけど、この時はつゆ知らず。
つかの間の幸せを楽しむのでした。

そう、随分と寒くなった懐事情について…。
なんとしてもカジノに行きたいらしい彼。

昨日から私を連れ出そうとしてくる。
前に1人でネパールにきたときはしょっちゅう通っていて、ちびちび稼いでいたそうな。

なんでも100パーセントではないものの、絶対に負けない方法があるらしい。

うーん。
アプリでやり方を見せてもらったけど私には地道すぎて無理。
でも彼は行きたいみたいだからしかたがない。温泉の後にカジノへ。

この前昼間にいった時より賑わっていたものの、私が想像していたような華やかさもなく、ごはんもビュッフェじゃないから自由に食べられない。

ルーレットの席につく彼。
私はつまらないしタバコくさくていやだから離れたイスでちびちび水だけ飲む。
何か入ってるんじゃないかってくらい甘い水。
ぼーっと人間観察をしながらちびちび飲む。

さっき持ってきた12000ネパールルピー(12000円相当)。
全部チップに変えちゃったけど大丈夫なのかな。

でも大金は稼げないけどちびちび儲けられる方法らしいし、
そこまで心配もせず、
なんだよ、あの人たちばっかお酒も飲んでごはんもいっぱいもってきてもらえて食べてていいなー

って常連さんに羨ましい視線を向けて待ちぼうけ。(私にはもってきてくれない)

1ゲーム終わったらしく席を立ち上がり戻ってきた彼。

「やられた…」

え?
負けたってこと?
いくら負けたの?

「全部。」

…
…
…

12000円全部負けたの? なんで?!

途中まで1500くらい勝ってたけど、私が待ってると思って賭ける金額増やし出したらやられた。
だって。(赤と黒にかけるやつだから、回してる方はある程度操作できる)

なんだか仕方がないこととはいえ、今まで節約してたのってなんなんだろうって思う。
責めても仕方がないけど、だからって全く気にしないでいられる額でもない。

せめてなにかごはんだけでも!!
フライドポテト食べたい!

って思ったけど、

「帰ろ…。」
と彼。

またなにも食べられなかった…。

当然今の手持ちのお金がなくなったら彼の口座からおろせばいいだけの話だし(違)
日本で考えれば一日日雇いで働けば稼げる額。(ちょっとそれでも足りないか…)

自信満々だった彼の勉強代と思うしかない。
おかげでこれから一切のギャンブルは禁止と強く言える前例はできたわけで。
今度からなに言われても騙されないんだから。

これを期に、儲けることや損得ばかりを考えずにもう少しいろんなことに謙虚になってほしい。
こうやって一瞬にしてお金がなくなってみると、お金ってなんなんだろうっておもう。

あんまり紐をきつくしめすぎて全部自分のもの!ってしなくても、もっと人のためにも彼は使うべきだと思う。
しばらく反省してほしいとおもいます。

—From the present me


本当お金ってなんなんだろうな。
今この世界でも、必死で生きていくために時間をお金に変えている人もいれば、生きていくためのお金は不労で入ってくる人もいて。
それはその道を選んでその行動をしてきた結果でしかないのだけれど。
常に一瞬でなくなる可能性もあるものを、常にどう使っていきたいかでしかないんだろうな。

明日の日記はこちらに続く。

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