12-25.12.13『リシケシでの「生活」とオクラ丼。何もしない一日はなぜあっという間なのか』

旅のエッセイ
このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。

12-25.12.13『リシケシでの「生活」とオクラ丼。何もしない一日はなぜあっという間なのか』

なんだか「生活」をしていると、なぜか一日があっという間。

している事といったら、ごはん作って洗濯て、ヨガやって、街をぶらぶらして、くらいなもんなのに、何故か一日観光している日の方が一日が長く感じる。

ごはん作るのに思いのほか時間がかかるからかな…。

今日のお昼はオクラ丼。

オクラは西洋にはないのか、
「ワットイズディス?」

と西洋人が不思議がって見ていた。

—From the present me


楽しい時間はあっという間、と言うけれど、最近は楽しい時間が濃すぎて、「こんなに充実しているのにこの時間しか経ってなかったんだ」とびっくりすることの方が多い。

そういう時間を過ごしていると、家のことをして1日が終わってしまった、という日をもったいなく感じてしまうけれど、生活も生活で時間も手間もかかるものなのだろうと思うし、立ち止まって考えなくてはいけないのだと思う。
ただの作業としてではなく「生活」もちゃんと濃くしていきたい。

仕事を辞めたら24時間を自由に与えられていて、さてじゃあ何にどれくらい時間を使っていくかが自分次第になる。

結婚を手放した時に思った「こんなに時間がある!」と思った感覚、そんなことも遠い昔で、すっかり「時間がない!」と思うようになってしまった。

時間はある。
ちゃんと濃すぎる時間をしっかり生きたい。

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