このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。
12-25.12.01『「Wi-Fiがない」チェンナイの安宿で号泣した日』
チェンナイをぶらぶら。
400もの店舗が入っているショッピングモールがあるというので目指して歩くも一向につかない。
また迷子。
すでに5キロは歩いている。
足痛い。
普段なら迷子は迷子でなにか発見したりするのも楽しいはずだけど、何もない。
大きな銀行のビルや大学があるだけ。
インド人に教えてもらいながらなんとか到着。
わぁ寂れてる!
フロアや建物によってはきれい目なところもあったけれど、なんだかいまいち活気もなく、私たちの好きな感じではない。残念。
ただただ疲れたよ。
スーパーもないし。
薬局みたいなところですらあれやこれや説明してきて、スタッフばかり有り余っているからって…そっとしておいてくれよと思う。
まだ一枚も写真撮ってないや。
なんか疲れて顔がノコノコに似てきた。
明日誕生日だけど、移動するのも面倒だし、お金ももったいないし結局そのまま安宿に泊まる事に。
でも今日チェンナイを周ってみてびっくり。
Wi-Fiができるネットカフェが全然ない。
今日Wi-Fi使いたかったのに。
移動するにも乗り物を使わないとどこにもいけない不便な街だし、だからって今から他の街に移動するには荷物も多いし移動日の5日までに戻るのが面倒。
この街で誕生日は微妙だけど、全体最適を考えるとこのままこの宿でステイした方がましって妥協したのに、Wi-Fiやりたいっていうそれだけの願いも叶わないのかと思ったらとてつもなく悲しくなってまた泣く。
なんか、もったいないのはやまやまだけど、誕生日くらい自分に贅沢させてあげればよかった。
こんなにWi-Fiができるネットカフェはないのに、道端でつないでみると、高そうなホテルの電波は飛んでる。
すこし高くても、Wi-Fi使える宿を探せば、ちゃんとホットシャワーを浴びてハエがとまらなそうなくらい身体をきれいにして、ぬくぬくきれいなベッドに寝っころがりながらWi-Fiができて親ともSkypeでもできたのかしらと思うと虚しすぎる。
南インドはWi-Fiがついた宿なんてなさそうだったから、高い宿ならWi-Fiがついてるなんて考えなかった。
彼に「大人でしょ!」と言われて、たしかに大人なのになんでこんな事で泣いてんだと思って一瞬爆笑したけど、悲しいもんは悲しい。
彼は私の扱いを良くわかっていて、しょっちゅう泣き出すけど、慰めても余計泣くこと、ほっておけば適当に泣き止むことを知っている。
だからゲームをしながら、片手間で、たいして気にもせずに口だけ「だいじょぶかー」と言ってくれたりする。
だからたまったストレス物質をわんわん出して、貴重なトイレットペーパーでがんがん鼻かんで、一通り気がおさまったら気持ちを入れ替えられる。
扱いがうまい彼に感謝。
子どもみたいなノコノコ顔はもうすぐ27歳になります。
おいしいお菓子だけでも明日は食べたい。
当時はしょっちゅう泣いてたな。甘えられる余地があるとついつい泣いてしまうんだろうな。
40になる私はもはや映画を観た時くらいしか泣かないし、そもそも泣きたくなるようなことも起こらないし、たいして感情の起伏もなくなってきてしまった。
恋愛もしていないので尚更、感情に波風が立つことがない。
こんなにしょっちゅう泣いていたのかとびっくり。
もうこんなに感情を動かす体力もないな、と思うと、平穏に暮らしたい気持ちの方が大きくなる。
だからと言って刺激的なことが何も起きていないわけでもなく、しっかり楽しんで充実もしている。
さすがに13年前の私から成長できていて少し安心した。
400もの店舗が入っているショッピングモールがあるというので目指して歩くも一向につかない。
また迷子。
すでに5キロは歩いている。
足痛い。
普段なら迷子は迷子でなにか発見したりするのも楽しいはずだけど、何もない。
大きな銀行のビルや大学があるだけ。
インド人に教えてもらいながらなんとか到着。
わぁ寂れてる!
フロアや建物によってはきれい目なところもあったけれど、なんだかいまいち活気もなく、私たちの好きな感じではない。残念。
ただただ疲れたよ。
スーパーもないし。
薬局みたいなところですらあれやこれや説明してきて、スタッフばかり有り余っているからって…そっとしておいてくれよと思う。
まだ一枚も写真撮ってないや。
なんか疲れて顔がノコノコに似てきた。
明日誕生日だけど、移動するのも面倒だし、お金ももったいないし結局そのまま安宿に泊まる事に。
でも今日チェンナイを周ってみてびっくり。
Wi-Fiができるネットカフェが全然ない。
今日Wi-Fi使いたかったのに。
移動するにも乗り物を使わないとどこにもいけない不便な街だし、だからって今から他の街に移動するには荷物も多いし移動日の5日までに戻るのが面倒。
この街で誕生日は微妙だけど、全体最適を考えるとこのままこの宿でステイした方がましって妥協したのに、Wi-Fiやりたいっていうそれだけの願いも叶わないのかと思ったらとてつもなく悲しくなってまた泣く。
なんか、もったいないのはやまやまだけど、誕生日くらい自分に贅沢させてあげればよかった。
こんなにWi-Fiができるネットカフェはないのに、道端でつないでみると、高そうなホテルの電波は飛んでる。
すこし高くても、Wi-Fi使える宿を探せば、ちゃんとホットシャワーを浴びてハエがとまらなそうなくらい身体をきれいにして、ぬくぬくきれいなベッドに寝っころがりながらWi-Fiができて親ともSkypeでもできたのかしらと思うと虚しすぎる。
南インドはWi-Fiがついた宿なんてなさそうだったから、高い宿ならWi-Fiがついてるなんて考えなかった。
彼に「大人でしょ!」と言われて、たしかに大人なのになんでこんな事で泣いてんだと思って一瞬爆笑したけど、悲しいもんは悲しい。
彼は私の扱いを良くわかっていて、しょっちゅう泣き出すけど、慰めても余計泣くこと、ほっておけば適当に泣き止むことを知っている。
だからゲームをしながら、片手間で、たいして気にもせずに口だけ「だいじょぶかー」と言ってくれたりする。
だからたまったストレス物質をわんわん出して、貴重なトイレットペーパーでがんがん鼻かんで、一通り気がおさまったら気持ちを入れ替えられる。
扱いがうまい彼に感謝。
子どもみたいなノコノコ顔はもうすぐ27歳になります。
おいしいお菓子だけでも明日は食べたい。
—From the present me
当時はしょっちゅう泣いてたな。甘えられる余地があるとついつい泣いてしまうんだろうな。
40になる私はもはや映画を観た時くらいしか泣かないし、そもそも泣きたくなるようなことも起こらないし、たいして感情の起伏もなくなってきてしまった。
恋愛もしていないので尚更、感情に波風が立つことがない。
こんなにしょっちゅう泣いていたのかとびっくり。
もうこんなに感情を動かす体力もないな、と思うと、平穏に暮らしたい気持ちの方が大きくなる。
だからと言って刺激的なことが何も起きていないわけでもなく、しっかり楽しんで充実もしている。
さすがに13年前の私から成長できていて少し安心した。

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