12-25.10.30『朝日のパワーとアジャンター石窟群』

旅のエッセイ
このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。

12-25.10.30『朝日のパワーとアジャンター石窟群』

めずらしく自然と6時台に目が覚めた私と彼。
なんとベランダから朝日が!!
もう少し早ければ日の出が見られたのにっ!!

日の出の瞬間を見逃したのは残念だったけれど、朝日もすごくきれい♫
太陽のパワーはすごくて、朝一に太陽の光を浴びたらなんだか元気が出て、朝からシャキシャキ動けたよ。
おかげさまでほぼ開門と同時にアジャンター石窟群へ到着。

あとから分かったことだけど、時間が経つにつれ、次から次へとツアーやら社会科見学の子たちが増える増えるですごい人!
30ある石窟群のうち、メジャーなものには入場制限がかかっていたほど人が溢れていた。
私たちは朝早く行ったから、全く待たずに、人が映り込まない写真もたくさん撮れた!
ラッキー!
寝坊していたらと思うとゾッとするくらいの人の量だった…。

インドのこういう壁画や彫り物のクオリティはかなり高くて、30窟 (未完成のものや中に入れなものもあるけれど) あっても全く飽きないくらい圧巻。
観光地に行っても無感動のことが多い私もこれには大満足!
母親がこういうの好きそうだから見せてあげたくなっちゃった。

午前中には拝観を終え、ファダプールへ戻り、今度はエローラ観光の拠点とするアウランガーバードへバスで向かう。
「あれっ、私今富士急にいるんだっけ?」
「これ、新しいアトラクション?」
ってくらい激しい運転のバスで、さすがに身の危険を感じた(笑)
横に振られるのは常だし、一回

ドコーン!!

と車体ごと飛び跳ねて
お尻が数センチ浮いたし(笑)
なんとか無事に着いて良かった…。

到着したアウランガーバードは蚊がものすごく多い。
宿の部屋には特に多くて、彼が長期バトルのすえ、10匹以上殺生しても、まだどこからともなく湧いてくる。
ぐっすり眠れますように…!

—From the present me


アジャンター石窟群の素晴らしさよりも蚊との格闘の記憶がありありと浮かんでくる悲しみ。

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