12-25.10.29『ファダプールで出会った“ハロー”の嵐』

旅のエッセイ
  このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
  当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
  あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。

12-25.10.29『ファダプールで出会った“ハロー”の嵐』

きれいで親切でおいしい屋台もたくさんあったジャルガオンにさよなら。
 
チェックアウトの時に、宿のおっちゃんに、
「チェック!」
と言われ、破損とかないかおっちゃんが部屋のチェックするのかな?と思ったら、
「忘れ物がないかもう一度チェックしろ!」
ってことだった!!

優しい!心配性すぎるけどずっとめっちゃいい人!

石窟群のあるアジャンターには宿がないようなので、途中のファダプールで一泊。
小さな街だけど、長閑で自然も多くて素敵。
 
街を散策していると、
「ハロー!ハロー!」
と、子どもから大人まですれ違うたびに声をかけてくれる。

天皇陛下って大変だね。
なんて思ってしまうくらい、すさまじい人数に声をかけられ、笑顔で手をふりそれに応じる。
振り返ると、ついてきている子どもたちまでいる。

アジャンターでお土産を売っているという、英語と少し日本語が話せるおっちゃんに招かれ、お茶をご馳走になる。
人がどんどん集まってくる(笑)
写真を送って欲しいとのことで、みんなで記念撮影。

子どもたちがテンションマックスの大盛り上がり。
ダンスまで披露してくれて楽しかったなぁ~♫

観光客もアジャンターへの拠点として少しは訪れる土地だとは思うのだけど、街の中までは散策しないのかな?
って不思議に思うくらい、物珍しそうに芸能人ばりに大歓迎してくれてびっくり。

こういう時にチェキを持っていればすぐに写真をあげられるのになぁ。
 
やっぱりガイドブックに載っていない土地に立ち寄ってみるのはおもしろい。
今日の出会いにも感謝です。

  —From the present me


私はこのときの写真をちゃんと日本に帰ってから現像して送ったんだっけな。
忘れず送っていますように。
次に行くことがあればチェキを持っていくは必須、と当時は思っていたけれど、もうインドもすっかりスマホが普及していて、写真の珍しさなんてなくなっているのかな。

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