このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。
12-25.10.26『日本人は泊めたくない』
ボーパールの駅構内からオートリキシャのおっちゃんがヒンディーで話しかけてくる。
ヒンディーじゃ分からんよ~。って言っても構わず話しかけ続けてくる。
なんの問題もないように話しかけてくるけれど、分かってると思っていて話しているのか謎(笑)
とはいえ地球の歩き方にもボーパールの細かい地図が載っていないから、リキシャに頼ってホテルまで連れて行ってもらうしかない。
20ルピーで300ルピーの宿まで連れて行ってやる!という約束はなんとか意思疎通がとれたものの、連れて行かれたのは駅から目と鼻の先のホテル!
やられた!
しかも部屋代300ルピーじゃないし!
「300じゃないじゃん!」
と他のホテルを回ってもらう。
しかしここで今までにない壁にぶち当たる。
「日本人は泊めたくないから断る。」
「今はフルだ。( 明らかに空いている部屋がいくつも見えるのにっ! )」
なにそれー!!
日本人が嫌いなのか、ツーリストが嫌いなのか分からないけど、こんなの初めて…。
うちのホテルはどうだ!
うちのホテルの方がいいぞ!
と何人もに囲まれることの方が多いのに。
リキシャのおっちゃんもめんどくさくなったのか途中で仕事放棄。
「最初のホテルにしろよ」とそのホテルの前で降ろされる。
おい。
バトルの末、半額払ってバックパックを背負って歩いて探すことに。
歩いてあたろうが結果は変わらず、フルだと言われるか、600ルピー以上の値を言われるかのどちらか。
ひとつすごかったのが、昔はさぞかし高級ホテルだったのだろうな、というホテルの成れの果てのような状態のホテルにたどり着いたこと。
幽霊が出そうな洋館のよう…。
最後に変えたのはいつなんだろう、という変色した虫食いだらけのシーツに、
なんでそうなる?というような、取っ手が取れているものの方が多いバスルームの蛇口。
(なんとバスタブがあった!アジアから今まででバスタブ付きの部屋を見たのは初めて!でも今蛇口をひねったら水以外のものも出て来そう…。)
真っ暗のレセプションにおじいさん1人。
…
沢木耕太郎なら泊まったかもしれないけれど、私は無理!
彼もおもしろがっちゃってネタとして泊まってみたかったみたいだけれど、私は断固拒否!
1時間探し回って結局、600ルピーを550ルピーまでなら下げてやる、と言ってくれた宿へ。
プシュカルの200ルピーから比べてクオリティは変わらずにこの値段は納得出来ないけれど、ここはもうプシュカルではないので諦めるしかない。
インドは場所が変われば別の国ゆえ…。
負けず嫌いの彼が向こうの言い値で一度断ったホテルになんて言って再度お願いするのかな、とちょっと気になって黙っていたら、ホテルのおっちゃんも、
「何か用?」みたいな感じで「What?」って挑発的に言ってきて。
彼の返答は
「You win。」
…
なんじゃそら(苦笑)
荷物を置いて街を散策するも何があるわけでもなく、プシュカルでは面倒になるくらい
「お~ジャパーン!」
とか
「トーキョーオーサカー」
とか
「ミルダケタダー」
とか言われていたのに、そういうからみもちょっかいも一切なく、今となっては少しさみしい。
ほんと、無い物ねだりだなぁ。
反省。
レストランもヒンディーで書かれたメニューのみのところも多くて悪戦苦闘。
世界遺産の岩窟群だけは行きたいのだけど、この街は早めに引き上げよう!
と早速列車のチケットを取るべく駅へ戻る。
また横入りされたり、
「おれがその列車があるか聞いてやるよ」と言って横入りした挙句聞いてくれなかったりでイラっとした上に列車番号が分からないなら受付けられない、と係員にも突っぱねられ、ツーリストインフォメーションに行ってもたらい回しにされ、
…
もう嫌だ。
なんとかいい人に出会え、列車の予約の仕方と時刻表の見方を把握するも予約申請200人待ち。
なんだか散々。
1時間半待ってなんとかチケットは取れたものの、目当ての日程のチケットは取れず、結局出発はあさっての朝に。
できれば明日の夜にボーパールを出てしまいたかったけれど仕方が無い。
いろんな街があるなぁ。
その中でも助けてくれる人や声をかけてくれる人が必ずいることには本当に感謝しなくてはならないと改めて思い直した。
昔コンビニで早朝バイトをしていた時、1月2日の朝にお客さんに「あけましておめでとうございます!」って挨拶したら、今年初めて新年の挨拶したって喜ばれたことがあった。
声をかけてくれるって嬉しい。勧誘だとしても、不特定多数に機械的に、ではなくて、私に対して言ってくれているのであれば。
突っぱねるも、それを会話に変えていくも自分次第だし、誰にも相手にされないのが一番悲しいよなぁ。
ヒンディーじゃ分からんよ~。って言っても構わず話しかけ続けてくる。
なんの問題もないように話しかけてくるけれど、分かってると思っていて話しているのか謎(笑)
とはいえ地球の歩き方にもボーパールの細かい地図が載っていないから、リキシャに頼ってホテルまで連れて行ってもらうしかない。
20ルピーで300ルピーの宿まで連れて行ってやる!という約束はなんとか意思疎通がとれたものの、連れて行かれたのは駅から目と鼻の先のホテル!
やられた!
しかも部屋代300ルピーじゃないし!
「300じゃないじゃん!」
と他のホテルを回ってもらう。
しかしここで今までにない壁にぶち当たる。
「日本人は泊めたくないから断る。」
「今はフルだ。( 明らかに空いている部屋がいくつも見えるのにっ! )」
なにそれー!!
日本人が嫌いなのか、ツーリストが嫌いなのか分からないけど、こんなの初めて…。
うちのホテルはどうだ!
うちのホテルの方がいいぞ!
と何人もに囲まれることの方が多いのに。
リキシャのおっちゃんもめんどくさくなったのか途中で仕事放棄。
「最初のホテルにしろよ」とそのホテルの前で降ろされる。
おい。
バトルの末、半額払ってバックパックを背負って歩いて探すことに。
歩いてあたろうが結果は変わらず、フルだと言われるか、600ルピー以上の値を言われるかのどちらか。
ひとつすごかったのが、昔はさぞかし高級ホテルだったのだろうな、というホテルの成れの果てのような状態のホテルにたどり着いたこと。
幽霊が出そうな洋館のよう…。
最後に変えたのはいつなんだろう、という変色した虫食いだらけのシーツに、
なんでそうなる?というような、取っ手が取れているものの方が多いバスルームの蛇口。
(なんとバスタブがあった!アジアから今まででバスタブ付きの部屋を見たのは初めて!でも今蛇口をひねったら水以外のものも出て来そう…。)
真っ暗のレセプションにおじいさん1人。
…
沢木耕太郎なら泊まったかもしれないけれど、私は無理!
彼もおもしろがっちゃってネタとして泊まってみたかったみたいだけれど、私は断固拒否!
1時間探し回って結局、600ルピーを550ルピーまでなら下げてやる、と言ってくれた宿へ。
プシュカルの200ルピーから比べてクオリティは変わらずにこの値段は納得出来ないけれど、ここはもうプシュカルではないので諦めるしかない。
インドは場所が変われば別の国ゆえ…。
負けず嫌いの彼が向こうの言い値で一度断ったホテルになんて言って再度お願いするのかな、とちょっと気になって黙っていたら、ホテルのおっちゃんも、
「何か用?」みたいな感じで「What?」って挑発的に言ってきて。
彼の返答は
「You win。」
…
なんじゃそら(苦笑)
荷物を置いて街を散策するも何があるわけでもなく、プシュカルでは面倒になるくらい
「お~ジャパーン!」
とか
「トーキョーオーサカー」
とか
「ミルダケタダー」
とか言われていたのに、そういうからみもちょっかいも一切なく、今となっては少しさみしい。
ほんと、無い物ねだりだなぁ。
反省。
レストランもヒンディーで書かれたメニューのみのところも多くて悪戦苦闘。
世界遺産の岩窟群だけは行きたいのだけど、この街は早めに引き上げよう!
と早速列車のチケットを取るべく駅へ戻る。
また横入りされたり、
「おれがその列車があるか聞いてやるよ」と言って横入りした挙句聞いてくれなかったりでイラっとした上に列車番号が分からないなら受付けられない、と係員にも突っぱねられ、ツーリストインフォメーションに行ってもたらい回しにされ、
…
もう嫌だ。
なんとかいい人に出会え、列車の予約の仕方と時刻表の見方を把握するも予約申請200人待ち。
なんだか散々。
1時間半待ってなんとかチケットは取れたものの、目当ての日程のチケットは取れず、結局出発はあさっての朝に。
できれば明日の夜にボーパールを出てしまいたかったけれど仕方が無い。
いろんな街があるなぁ。
その中でも助けてくれる人や声をかけてくれる人が必ずいることには本当に感謝しなくてはならないと改めて思い直した。
—From the present me
昔コンビニで早朝バイトをしていた時、1月2日の朝にお客さんに「あけましておめでとうございます!」って挨拶したら、今年初めて新年の挨拶したって喜ばれたことがあった。
声をかけてくれるって嬉しい。勧誘だとしても、不特定多数に機械的に、ではなくて、私に対して言ってくれているのであれば。
突っぱねるも、それを会話に変えていくも自分次第だし、誰にも相手にされないのが一番悲しいよなぁ。


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