あの旅から、13年が経った。
もう忘れてしまったと思っていた光景や気持ちが、ある日ふと、香りやちょっとした気配とともに思い起こされることがある。
当時の私は、「旅に出てみたい」
自分からそう思っていたわけではなかった。
パートナーからの「旅に出ようと思うけど一緒に行くよね?」という、なぜかもう決まっていることのような誘いに、こんな誘いがあることなんて、もう一生ないのかもと思い立って「旅に出るため」と退職届に書いた。
それは、職場で前代未聞の出来事だったそうだ。(その後数年して、もう一人、同じ理由で退職した人が出たらしい)
当時、私は予備校でチューターをしていた。
担当していた生徒たちの卒業を見届け、4月の繁忙期までしっかりやり切ってからを退職日にした。
仕事に十分やりがいを感じていた私にとって、「旅に出るため」の退職は、後悔こそしていないけれど、今思えばやっぱり思い切った選択だったと思う。
そしていま——
もう当時のパートナーと結婚も離婚もした私が、あのとき書いていた旅の日記を、もう一度ひらいてみようと思う。
13年前の私が綴った言葉に、今の私の視点を添えながら。
もう忘れてしまったと思っていた光景や気持ちが、ある日ふと、香りやちょっとした気配とともに思い起こされることがある。
当時の私は、「旅に出てみたい」
自分からそう思っていたわけではなかった。
パートナーからの「旅に出ようと思うけど一緒に行くよね?」という、なぜかもう決まっていることのような誘いに、こんな誘いがあることなんて、もう一生ないのかもと思い立って「旅に出るため」と退職届に書いた。
それは、職場で前代未聞の出来事だったそうだ。(その後数年して、もう一人、同じ理由で退職した人が出たらしい)
当時、私は予備校でチューターをしていた。
担当していた生徒たちの卒業を見届け、4月の繁忙期までしっかりやり切ってからを退職日にした。
仕事に十分やりがいを感じていた私にとって、「旅に出るため」の退職は、後悔こそしていないけれど、今思えばやっぱり思い切った選択だったと思う。
そしていま——
もう当時のパートナーと結婚も離婚もした私が、あのとき書いていた旅の日記を、もう一度ひらいてみようと思う。
13年前の私が綴った言葉に、今の私の視点を添えながら。
明日の日記はこちらに続く。
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