12-25.10.07『えっ?!いいの?』

旅のエッセイ
  このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
  当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
  あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。

12-25.10.07『えっ?!いいの?』

そろそろなんとしてもWi-Fiが使いたくてフリーWi-Fiのチベタンカフェへ。
これ、すごくありがたい!
インドだとネットカフェはあるけど時間制で高いし、Wi-FiつきのカフェもWi-Fi使用料は別、ってことが最近多かったから。

だから最近全然SNSでみんなの近況を読めてない。
「今日こそは!」
と意気込んでカフェに入って5分—停電!
なんてことだ。。。
結局また写真のアップだけで精一杯だった。

そしてお会計。
普通に100ルピー以上の食べ物もたくさん扱っているお店だったから大丈夫と思って大きいお金しか持っておらず、500ルピーを出すと、

「今お釣りないからチェンジできない?」

これはいつも言われること。
ないよー、とお財布を見せると大抵お釣りくれるか、どこかで変えてきてお釣りくれるのに、ほんとになかったのか、

「じゃあ後で持ってきてくれる?」

…はい?
えっ、いいの?!
普通に人質も何もなく、1時間でも2時間後でもいいとのこと。
30ルピーとはいえ、帰って来ない場合だってありそうなもんだが…。

Wi-Fiのパスワードも、インドはたいてい教えてくれず、スタッフが直接打ち込む形式が常だったのに、このカフェは違って。
やはり恐るべしダラムサラ!ここはインドではないっ…!

インドってインド人が多すぎて、よほどツーリストエリアに行かない限り、道端であんまりツーリストとすれ違わない(というか、気づかない)事も多いのだけど、ダラムサラはツーリストだらけだし、チベタンがたくさんだし、インド人の方が少ないという不思議な場所。
あと数日、インドにいることを忘れようと思います(笑)

  —From the present me


インドは場所によって人の雰囲気も街の雰囲気も全く違う。
自分に合う合わないももちろんあるけれど、何より同じ「インド」という国なのに移動するたびに別の国みたいに新鮮で面白い。
ダラムサラは特にチベット亡命政府があるから、チベット人が多いのもあって別世界。
こういう穏やかな地で自然に囲まれていると内省をしたくなるのか、ここには載せずに割愛しているけれど、やけに鼻息荒めに語っている日記も多め。
「ルーティンのような毎日をただ酷使して生きる必要はない。」って書いてあって、そう思っていた当時よりも、今はだいぶ楽しいことの比重が増えてきたなと思う。
酷使していることに変わりはないからまた生活を見直してはいきたいけれど、少なくともルーティンのような毎日ではなくなってる今。よかった。

明日の日記はこちらに続く

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