12-25.10.06『チャイ屋のやさしさと迷子の山道』

旅のエッセイ
  このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
  当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
  あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。

12-25.10.06『チャイ屋のやさしさと迷子の山道』

今日はちゃんと早起きできた!
陽が上がるのを待って7時からヨガ。
やっぱり太陽の光を浴びながらのヨガは気持ちがいい♫

y ヨガを終えて朝ごはんはチャイ屋へ。
パンと卵を食べようと思っていたのに、思ったより高くて、チャイにつけて食べる用の長っぽそいパンも高くて、唖然としてなにも食べ物は頼まずにチャイだけ頼むと、おっちゃんが見兼ねたのか、タダでクッキーをくれた!!
そんなにひもじそうだったのかな(笑)ありがたい!!

そして今日はシヴァ寺院と滝を目指して山登り。
地球の歩き方には2キロ程度と書いてあったから、そこまで身構えず軽食も持たず、そして地図も持たずにいざ出発。

道行く人に訪ねながら、山路を進む。
なにやら途中からトレッキングか?という道&ヤギの糞だらけの道に。
今思うと、この時すでに道を間違えていたのだけど…。
そんな事にも気づかずさらに歩みをすすめると、さらにさらに道も過酷になって、チクチクする植物の攻撃も激しさをまし、最初は「トゥーマッチヤギフン!」とか言ってふざけながらよけながら歩いていたけれど、そんな余裕もどんどんなくなり…。

うん、これはもう完全に迷い子。

チベタンのお坊さんがそっちは違うよと声をかけてくれ、道を教えてくれたんだけど、完全に修行のための道でしょ!
っていう険しくて道なき道。
目的地にむかえている気配もなく、 ダラムサラの街並みを見下ろせるグッドビューだけ堪能してさすがに諦めて引き返す。
結局行き帰りで4時間くらいのプチトレッキングに。
彼は「どうしても滝に行きたいからまた明日も行こうか」ってさ(泣)
明日は無事辿り着けますように!

  —From the present me


この時の茨の道はよく覚えていて、道なき道を草をかき分け進んでいって、上の方にお寺のような建物が見えるだけで、食べ物も持っていないのにいつまで先に進むんだろうと不安でいっぱいだった。

長くなるから割愛したけれどこの日はもう一つ日記を書いていて、このプチトレッキングに疲れて、漫画の読める日本食レストランで「大奥」を読んだことから、「なんで自分で道を選べる世の中に生まれたのにこんなに病気になる人が多いんだろう」「考えなくても生きていけてしまう上に、自分自身どうしたいかよりも、どうすべきかを気にして病む、でもなぜ病んでしまったのか考えてみても、直接の原因は分からない、という人は多いんじゃないか」と思ったことが書いてあった。

今の私もまさに生き方を見直そうとしているところ。
早く寝れるだけで驚くほど元気になったりもするから。
自分の心と身体にとって何が大事で何に時間を使っていきたいかそれを体現することに一生懸命になりたい。

明日の日記はこちらに続く

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