このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。
12-25.10.04『過酷なバスと「来たことある」感』
最初の印象とは裏腹に、だいぶ好きになったアムリトサルともお別れ。
またいつもの調子で時間も料金も調べず、とりあえずバス停に向かい、1番早いバスに乗ろうと尋ねると、なんと直通バスは11時半までないとのこと。
この時9時半。
2時間もある…。
仕方がないのでバス停で待つ。
しかも結局正規の出発時間は12時10分だったらしく、さらに待つ。
こんなに待つなら乗り換えバスで行けば良かった(泣)
やっと発車したものの、バスの運ちゃんの運転はかなり荒く、一度本気でぶつかりそうになって冷や汗。
流石に反省したのかその後少し落ち着いたものの、また何時間か後にもバイクに軽くこすったり、どんどんぬかして行きたいのか、添乗員が窓からバスの車体をドンドン叩き、横の車を威嚇したりと、とんでもないパブリックバスでヒヤヒヤ。
しかもなかなかトイレ休憩をとってくれない。死活問題。
5、6時間で着くとインド人に聞いていたのに、7時間かかるらしく、あと少しだから…と思って頑張って我慢していたからもう泣きそう(/ _ ; )
これだからバスは嫌。
彼はバスから電車の乗り換えが面倒だから、デリーまでもバスで行きたいっていうけど、あんな長い距離、絶対嫌だ。
インドで行きたい時にトイレに行けないって結構過酷だと思うの。
今まで散々アジアのバスにも苦しめられたけど、急にお腹壊れる心配はそうそうない。
でもインドは、突然の
うっ…お腹が!
の確率が高い。
現に私も休憩の時に軽食をとった後からお腹の機嫌が悪くなって、この時点では大事に至らずも何度かの波を冷や汗流して乗り切った。
こんな思いを長時間は精神的にも肉体的にも辛すぎる。
ダラムサラに近づく頃には辺りは真っ暗。
街灯もほとんどない急な山路をどんどんのぼっていく。
見下ろすと、山下の街の光がキラキラととてもきれい。
ダラムサラへの期待もさらに高まる。
ようやくバススタンドに到着する頃にはすでに19時半に。
ここからさらに離れたチベタンの街までバスで移動しなければならない。
ところがどっこいっ!!
添乗員も運転手も、バスの上に積んでいる荷物を降ろそうともしなければ協力してくれるそぶりも一切ない。
たしかによく考えると積んでくれたのは、そのチップで生計をたてているであろうおっちゃん。
添乗員や運転手の仕事ではないのだろう。インドの分業具合、半端ない。
乗り継ぎのバスにも早くしろとあおられてるのに運転手は運転席に座ったまま。添乗員はすでに姿をくらます。
仕方がないので彼と欧米人の男の子で協力して、荷物を降ろす。他にも男の子がいてよかった!
ようやく乗り継ぎのバスに乗るも、え?街とかあるの? っていうような暗い道をさらにのぼっていく。
そして暗いバススタンドで降ろされる。
宿とか見つかるの…?
しかしそんな心配は一瞬にして吹き飛ぶ。
また囲まれた(笑)
いくらだ!
Wi-Fiあるぞ!
グッドビューだ!
と色々な勧誘の中から、インサイドトイレでホットシャワーで250というおっちゃんについて行くことに。
女1人で来ていたらかなり不安になるような暗い道を、結構な距離歩いてやっと到着。
結局最初に案内された部屋は250ルピーではなく300ルピーだったけれど、納得のクオリティだったのでこの部屋に決定。
おっちゃんもすごくいい人そうで大満足。
遅い夕食を済ませて宿に戻ると、
ぎゅるぎゅるぎゅる…
うっ…!
きたー!久しぶりの腹痛。
ダラムサラに着いてすぐ壊れるなんて。
バスでは不機嫌程度ですんでくれていたことにとても感謝。
生野菜か、昨日のカレーか、ダラムサラが寒すぎるから冷えたのか…
もはや考えても仕方がないけど、とりあえず痛い。
そして寒い。
日本から持参して今までただのお荷物だったヒートテックの出番がついにきた!
ヒートテック上下を身につけその上にパジャマを着、自分のブランケットをかぶり、さらに宿の分厚い掛け布団をかけても寒い。寒すぎる。
震えながら床に就いてふとドアの方を見ると、
あ、ここ来たことある。
という懐かしい感覚に。
この感覚、この旅行中結構ある。ふとした景色に見覚えがあることがたくさん。
もう既に一回来ているのかもしれないね。
不思議なもので、全くの異国なのに、インドにいて、日本の景色に重なってふと幼い頃の記憶がよみがえることもあるからほんとに面白い。
ちゃんと、インドに呼ばれて来れているのかも。
ダラムサラのこの宿の部屋大好きだったな。
そしてこの「来たことある」感覚も。
またいつもの調子で時間も料金も調べず、とりあえずバス停に向かい、1番早いバスに乗ろうと尋ねると、なんと直通バスは11時半までないとのこと。
この時9時半。
2時間もある…。
仕方がないのでバス停で待つ。
しかも結局正規の出発時間は12時10分だったらしく、さらに待つ。
こんなに待つなら乗り換えバスで行けば良かった(泣)
やっと発車したものの、バスの運ちゃんの運転はかなり荒く、一度本気でぶつかりそうになって冷や汗。
流石に反省したのかその後少し落ち着いたものの、また何時間か後にもバイクに軽くこすったり、どんどんぬかして行きたいのか、添乗員が窓からバスの車体をドンドン叩き、横の車を威嚇したりと、とんでもないパブリックバスでヒヤヒヤ。
しかもなかなかトイレ休憩をとってくれない。死活問題。
5、6時間で着くとインド人に聞いていたのに、7時間かかるらしく、あと少しだから…と思って頑張って我慢していたからもう泣きそう(/ _ ; )
これだからバスは嫌。
彼はバスから電車の乗り換えが面倒だから、デリーまでもバスで行きたいっていうけど、あんな長い距離、絶対嫌だ。
インドで行きたい時にトイレに行けないって結構過酷だと思うの。
今まで散々アジアのバスにも苦しめられたけど、急にお腹壊れる心配はそうそうない。
でもインドは、突然の
うっ…お腹が!
の確率が高い。
現に私も休憩の時に軽食をとった後からお腹の機嫌が悪くなって、この時点では大事に至らずも何度かの波を冷や汗流して乗り切った。
こんな思いを長時間は精神的にも肉体的にも辛すぎる。
ダラムサラに近づく頃には辺りは真っ暗。
街灯もほとんどない急な山路をどんどんのぼっていく。
見下ろすと、山下の街の光がキラキラととてもきれい。
ダラムサラへの期待もさらに高まる。
ようやくバススタンドに到着する頃にはすでに19時半に。
ここからさらに離れたチベタンの街までバスで移動しなければならない。
ところがどっこいっ!!
添乗員も運転手も、バスの上に積んでいる荷物を降ろそうともしなければ協力してくれるそぶりも一切ない。
たしかによく考えると積んでくれたのは、そのチップで生計をたてているであろうおっちゃん。
添乗員や運転手の仕事ではないのだろう。インドの分業具合、半端ない。
乗り継ぎのバスにも早くしろとあおられてるのに運転手は運転席に座ったまま。添乗員はすでに姿をくらます。
仕方がないので彼と欧米人の男の子で協力して、荷物を降ろす。他にも男の子がいてよかった!
ようやく乗り継ぎのバスに乗るも、え?街とかあるの? っていうような暗い道をさらにのぼっていく。
そして暗いバススタンドで降ろされる。
宿とか見つかるの…?
しかしそんな心配は一瞬にして吹き飛ぶ。
また囲まれた(笑)
いくらだ!
Wi-Fiあるぞ!
グッドビューだ!
と色々な勧誘の中から、インサイドトイレでホットシャワーで250というおっちゃんについて行くことに。
女1人で来ていたらかなり不安になるような暗い道を、結構な距離歩いてやっと到着。
結局最初に案内された部屋は250ルピーではなく300ルピーだったけれど、納得のクオリティだったのでこの部屋に決定。
おっちゃんもすごくいい人そうで大満足。
遅い夕食を済ませて宿に戻ると、
ぎゅるぎゅるぎゅる…
うっ…!
きたー!久しぶりの腹痛。
ダラムサラに着いてすぐ壊れるなんて。
バスでは不機嫌程度ですんでくれていたことにとても感謝。
生野菜か、昨日のカレーか、ダラムサラが寒すぎるから冷えたのか…
もはや考えても仕方がないけど、とりあえず痛い。
そして寒い。
日本から持参して今までただのお荷物だったヒートテックの出番がついにきた!
ヒートテック上下を身につけその上にパジャマを着、自分のブランケットをかぶり、さらに宿の分厚い掛け布団をかけても寒い。寒すぎる。
震えながら床に就いてふとドアの方を見ると、
あ、ここ来たことある。
という懐かしい感覚に。
この感覚、この旅行中結構ある。ふとした景色に見覚えがあることがたくさん。
もう既に一回来ているのかもしれないね。
不思議なもので、全くの異国なのに、インドにいて、日本の景色に重なってふと幼い頃の記憶がよみがえることもあるからほんとに面白い。
ちゃんと、インドに呼ばれて来れているのかも。
—From the present me
ダラムサラのこの宿の部屋大好きだったな。
そしてこの「来たことある」感覚も。
明日の日記はこちらに続く。


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