このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。
12-25.10.01『リシケシからハルドワールへ リシケシホームシック』
大好きなリシケシと今日でお別れ。
朝はもちろんムスリー(ヨーグルトサラダ)の食べられるレストランへ。
店主のおっちゃんに「今日最後なんだ」と伝えると、いつも節約のために二人で一杯を分けていたチャイを、少し多めにして二つのカップに分けて出しくれた。
優しい(/ _ ; )
おっちゃんとも記念写真をパチリ。
宿に戻る道すがら、ヨガ教室のビニ先生とアシスタントくんにも会えて、こちらも写真を撮ることができた。
彼は操体師なので先生と身体について話したがっていたのだけれど、彼の話が長くて…先生にお時間をいただいて申し訳なくなる。
そして話を切り上げて、お世話になった宿のスタッフとも記念撮影。
―あぁ、本当に離れたくない。リシケシは快適すぎた。
重い腰を上げてバックパックを背負い、バスでハルドワールへ。
バラナシから来たときにはあんなに輝いて見えた自然の景色も、リシケシを知ってしまった今は色褪せて見える。
しかも大通りからずいぶん離れた場所で降ろされてしまい、重たい荷物を背負って汗だくで500メートル以上歩く羽目に…。
宿探しも難航。
「ここが部屋なの?」という場所でも350ルピー。
リシケシで200ルピーだったことを思えば納得できない。
炎天下で耐えられなくなり、私は荷物番。
彼が一人で探し回ったものの安宿は見つからず。汗だくになって待っていた私を見兼ねてか、300ルピーと言っていた宿のスタッフが250ルピーに値下げしてくれた!
ありがたや(泣)
感謝をしながらも、バラナシまでの宿と比べればハイクオリティ、ローコストのはずなのに、どうしてもリシケシと比べてしまう私。
洗面台で手を洗って前を向いたら、いつもはあった鏡がない。
ただそれだけのことでもなんだか悲しくなってしまう。
それでも明日発つために、電車のチケットを取りに駅へ。
毎度のことながらこれが本当に苦手。
とてつもなく疲れる。
数百円の手数料でチケットとってもらえるなら代理店に行きたいと思ってしまう。
彼は絶対譲らないけど。
だってさ、一応時刻表が出ているものの、謎の空欄も多くて、目当ての列車が何時発かも分からなければ、どの列に並ぶのかもよく分からないまま窓口に並んで、割り込まれたり押し出されたりしながらやっと窓口にたどり着いても、この窓口は違うとか、満席だとか言われるんだよ。
結局今日も頑張ったけれど満席のようで電車のチケットは取れなかった。
電車は諦めてバスの時間を聞きにいく。
一応出発時刻は分かったものの、何時間かかるかが分からない。
もうやだ。
とりあえず仕方がないので明日行くならバス。
もし10時間以上かかるならトイレもないし嫌すぎるけど。
でも、このままここにいるのも嫌だ…。
と、どんどん思考は負のスパイラルに。
涙目。
私の不機嫌を察してか、アイスを買ってくれた彼。
機嫌、ちょっと治った単純な私。
そうだよね。リシケシがいくら好きでも、いつまでも比べていてもしょうがないもんね。
気を取り直して山の上の寺、マンサーデーヴィへ。
相変わらずお寺に感動しない私。
疲れてるところ、さらに山を登って足も痛いし汗だく。
普段なら山は大好きだけど、リシケシより自然もしょぼいし…あっ!また比べてしまった…
と、思考は安定しないままリシケシホームシックを引きずっていったりきたり。
夕方はガンガー沿いでプージャーを眺める。
すごいインド人の数!
ガンガーに流されて遊んでるし(笑)
外国人ツーリストなんて見かけないくらいインド人で賑わっていた。
彼はハルドワールがわりと好きらしく、明日も泊まっても良いと言うけどどうしよう。
早くダラムサラに行きたい気持ちと、疲れたからゆっくりしたい気持ちの狭間。
全ては明日の気分とお腹の調子次第かな。
じゃあずっと好きな街にいればいいのでは、とはならずに当然のようにまた別の場所へ向かう。
暮らしと旅は違うから当然といえば当然だけれど。
予定の決まっていない旅。
もし一人旅だったら、私はどうしていたのだろう。

店主のおっちゃんに「今日最後なんだ」と伝えると、いつも節約のために二人で一杯を分けていたチャイを、少し多めにして二つのカップに分けて出しくれた。
優しい(/ _ ; )
おっちゃんとも記念写真をパチリ。
宿に戻る道すがら、ヨガ教室のビニ先生とアシスタントくんにも会えて、こちらも写真を撮ることができた。
彼は操体師なので先生と身体について話したがっていたのだけれど、彼の話が長くて…先生にお時間をいただいて申し訳なくなる。
そして話を切り上げて、お世話になった宿のスタッフとも記念撮影。
―あぁ、本当に離れたくない。リシケシは快適すぎた。
重い腰を上げてバックパックを背負い、バスでハルドワールへ。
バラナシから来たときにはあんなに輝いて見えた自然の景色も、リシケシを知ってしまった今は色褪せて見える。
しかも大通りからずいぶん離れた場所で降ろされてしまい、重たい荷物を背負って汗だくで500メートル以上歩く羽目に…。
宿探しも難航。
「ここが部屋なの?」という場所でも350ルピー。
リシケシで200ルピーだったことを思えば納得できない。
炎天下で耐えられなくなり、私は荷物番。
彼が一人で探し回ったものの安宿は見つからず。汗だくになって待っていた私を見兼ねてか、300ルピーと言っていた宿のスタッフが250ルピーに値下げしてくれた!
ありがたや(泣)
感謝をしながらも、バラナシまでの宿と比べればハイクオリティ、ローコストのはずなのに、どうしてもリシケシと比べてしまう私。
洗面台で手を洗って前を向いたら、いつもはあった鏡がない。
ただそれだけのことでもなんだか悲しくなってしまう。
それでも明日発つために、電車のチケットを取りに駅へ。
毎度のことながらこれが本当に苦手。
とてつもなく疲れる。
数百円の手数料でチケットとってもらえるなら代理店に行きたいと思ってしまう。
彼は絶対譲らないけど。
だってさ、一応時刻表が出ているものの、謎の空欄も多くて、目当ての列車が何時発かも分からなければ、どの列に並ぶのかもよく分からないまま窓口に並んで、割り込まれたり押し出されたりしながらやっと窓口にたどり着いても、この窓口は違うとか、満席だとか言われるんだよ。
結局今日も頑張ったけれど満席のようで電車のチケットは取れなかった。
電車は諦めてバスの時間を聞きにいく。
一応出発時刻は分かったものの、何時間かかるかが分からない。
もうやだ。
とりあえず仕方がないので明日行くならバス。
もし10時間以上かかるならトイレもないし嫌すぎるけど。
でも、このままここにいるのも嫌だ…。
と、どんどん思考は負のスパイラルに。
涙目。
私の不機嫌を察してか、アイスを買ってくれた彼。
機嫌、ちょっと治った単純な私。
そうだよね。リシケシがいくら好きでも、いつまでも比べていてもしょうがないもんね。
気を取り直して山の上の寺、マンサーデーヴィへ。

疲れてるところ、さらに山を登って足も痛いし汗だく。
普段なら山は大好きだけど、リシケシより自然もしょぼいし…あっ!また比べてしまった…
と、思考は安定しないままリシケシホームシックを引きずっていったりきたり。
夕方はガンガー沿いでプージャーを眺める。
すごいインド人の数!


彼はハルドワールがわりと好きらしく、明日も泊まっても良いと言うけどどうしよう。
早くダラムサラに行きたい気持ちと、疲れたからゆっくりしたい気持ちの狭間。
全ては明日の気分とお腹の調子次第かな。
—From the present me
じゃあずっと好きな街にいればいいのでは、とはならずに当然のようにまた別の場所へ向かう。
暮らしと旅は違うから当然といえば当然だけれど。
予定の決まっていない旅。
もし一人旅だったら、私はどうしていたのだろう。
明日の日記はこちらに続く。


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