12-25.09.19『ビートルズアシュラム』

旅のエッセイ
このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。

12-25.09.19『ビートルズアシュラム』

朝目覚めると窓から山が見えて、やわらかな陽が射し込んでくる。それだけで気分爽快!

今日はビートルズが修行をしたというビートルズアシュラムへ。とり壊し待ちの状態で使われてはいないアシュラム。
ほとんど人もいなく、貸切で観放題。
メインテンプルも貸切で、そこからの景色が最高!
右を見れば山、左をみるとリシケシの街。
お天気も良くてちょうちょもたくさん飛んでいて、空気もきれいで、なんだかんだ2時間くらいぼーっとすごす。 素敵な時間。

今日は夕方にはガンガーに沈む夕陽をみながらジャンベをたたいたり、自然の美しさにたくさん触れられた。
シャワーのインド式にもすっかり慣れてきた。
インド式のシャワーはどんなかって、バケツに水をためて、桶ですくってかけるの。
最初は面倒だな、って思っていたし、ましてや日本では残り湯使いなさいって昔よく親に言われていたけれど、言うこときかずに、手が疲れるからやだよー、ってシャワーしか使っていなかったほど。
でも今はこの桶のスタイルが好き。
そして今日気づいてしまった。
これだけしか水使わずにすむんだってこと。
これ、バケツになみなみ水を入れて普通に使っていって、これだけ余った。
これって、シャワーだったら数分で流しっぱなしにして無駄になるであろう量しかない。
今までどれだけもったいないことをしていたんだろう。
便利はいいことばかりじゃないね。

  —From the present me


なければないで順応できる。
でもあればあるのが普通になって、あればあるだけ使ってしまう。
あるのに使わない、はなかなか難しい。

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