このエッセイは、13年前に書いた旅の日記を、現在の私が振り返りながら綴っている連載です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。
当時の彼(いまは元夫)と一緒に出た、東南アジアからインドまでの貧乏バックパッカー旅。
あの頃の自分に、今の自分の言葉を重ねていくような、ふたつの時間をめぐる記録です。
12-25.09.10『ブッダガヤからバラナシ迷走の切符取得。インド人の優しさに救われた日』
今日ブッタガヤを出るか、明日出るか。いつもの事ながらノープラン。
今日バラナシに向かってしまおうか、と決めて、チケット予約窓口のような所へ。
ここは代理店ではないので、手数料は取られないけれど、特になんの説明があるわけでもないので予約の取り方が分からない。
とりあえず周りのインド人の真似をして用紙に記入をしてみる。
分からない英語の方が多いので、前に並ぶインド人の用紙をチラ見して記入。
しかし基本的な事ながら、地名が英語で書けず、結局インド人に助けてもらうことに。
偶然声をかけたその人がとってもいい人で、記入が必要な場所を埋めてくれただけではなく、どうやら列車名やナンバーのようなものをあらかじめ調べて記入をしておかなくてはならなかったらしく、わざわざ携帯を持っている人に話しかけてその人が調べてくれた。
なんていい人たち!
私たちの番になると、
「バラナシへの直通便は朝の5時半しかない」
とのこと。調べてもらった14時半の便は乗り継ぎが必要らしい。
これでもよいか?
と列車ナンバーを書いてくれた。
今思えばそれでいい、とここで予約をとってしまえばなんの苦労もしなかったのだが…
なんだか直通便がないことに
えぇっ!?
となってしまい、それならいいや、とチケットを予約せずに宿に戻る。
道すがら、今日バラナシに行けないのならばバスでラージキルに行こうかという選択肢が浮上。
しかしこれも、行くとなったらバスターミナルに直接行ってみて、何時の便があるか聞いて、一番早い便に乗る。なければ…帰る?
という先行き見えない選択肢。
どうしようね、と話しながら歩いていると、同じ宿に泊まっている西洋人のおっちゃんにばったり会い、一緒にご飯。
食べ終わったあとも少し話していると、彼が
う…トイレ行きたい…先行くわ!
と突如ダッシュでいなくなる。
えーっ!!
なんか急においてかれた!!!
お会計をすませ、初1人で帰宅。
宿までは歩いて5分もない距離なのだけど、それでも犬もたくさんいるし怖いじゃん!
…そんなにかわいこぶらなくても、結果的には余裕だった。
宿に戻ると、日本語が話せるオーナーに、
「いつまでいても構わないが、従業員に給料が払えないから今日までの分の宿代を先にくれないか。」
と言われる。
別にいいけど…なんかあんまり長くはいたくないなぁって、そんなこと言われたら思ってしまう(笑)
それもあり、やっぱりなんとしても今日ここを出たい気持ちが優勢に。
ただ、オーナー曰くラージキルは今お祭りですごい人とのこと。
じゃあもう直通じゃなくてもいいからバラナシに行こう!
ってことで、またさっきの予約窓口に行けばよかったのに、なぜか直接駅に行って自由席のチケットとろうかってことになり、パッキングを済ませいざ駅へ。
駅へ行くまでも一苦労。
リキシャが乗り合いだから、何度も止まるし、めっちゃ狭いし、無理やり乗ってくるし、排気ガスはすごいし。
ブッタガヤに来た時に見たピースフルプレイスも、朝ほど幻想的な素晴らしさはなく、ただただいつになったら着くのだろうと途方にくれるばかり。
一時間ほどでやっと到着するも、またここからが大変。
窓口がいくつもあり、どこでチケットが取れるか分からない。
インドはレディースオンリー窓口がある所が多く、駅もまたそうだったので、 行け!とレディース列に投入され順番を待つ。
自分の番がきて、今日バラナシに行きたい。自由席でよい。
と言うが、ここじゃとれない、あっちだ!と言われる。
まじかい…
あっちという場所に行って再度並ぶ。
荷物も重いし汗だくだし割り込まれるしもうヘトヘト。
やっと順番がきて
今日バラナシに行きたい。
直通じゃなくてもいい。
自由席でいい。
というが、
ここじゃない。あっちだ!
とまた言われる。
…。
……。
おい。
これ、結局最初のとこであってたパターンじゃないの?
今度はなんとしてもチケットを取るべく、レディース列に私、別の列に彼が並んで、順番を待つ。
やっと私の番。
さっきと同じ受付の人に、ここじゃない、とまた言われる。
じゃあ、どこでとれるんだよ!
と言うと、となりの列に入れてくれた。
隣だったんかい!
あっちだってさっきいったのに!
なにはともあれチケットゲット。
一時間くらいかかって、大きなリュックも持ちっぱなしだったから汗だく。
電車は15分ほどの遅れで到着。
たまたま話しかけたインド人がバラナシまで行くとのこと。
ラッキー!
乗り継ぎが不安だったけれど、この人に着いて行けば大丈夫だ!!
この方がとてもいい人で、ヒンディー語を教えて下さったり、アーユルヴェーダに関する情報も教えて下さったり。
4時間半ほどの長い時間だったけれど楽しく過ごすことができた。
とはいえ私たちがたいして英語も話せないので、せっかく話して下さっていることの半分もきっと理解できていないし、何度も聞き直して、簡単な英語に言い直していただいたり、苦労をかけてしまったのだけど。
予定時刻からもそう遅れることなくバラナシに到着。
プラットホームから既に何人か声をかけてくるが、その出会ったインド人の方が話をして下さる。
ここまで迷惑をかけて申し訳ない…。
リキシャを70ルピーで交渉までしてくれた。
せっかく交渉までしてくれたのにこの後に及んでまだ歩いて行くか迷っている彼。
すでに夜。
こんな真っ暗な中歩くの私嫌なんだけど…
結局リキシャに乗ったけれど、この道を歩こうと思っていたなんて、まじでありえない、という距離と暗さ。
昔は駅まで歩いたらしいけれど、リキシャでも15分はかかったと思う。(昔歩いたこと自体疑わしいほど遠いよ!)
インドにいると一日が短いのに濃い…。
なぜ運よくこんなにいい人たちに出会えるんだろう、というほど、声をかける人に恵まれている。
電車の中で一緒だった方はいつか日本に行きたい、と日本に興味を持っている方で、あれこれ質問もされた。英語力がなくてちゃんと応えてあげることができなくて本当に申し訳なかった。
明日どこにいて何をしているかわからない。
その日その時の感覚で決めて、その時その時の出会いを大事にしていく。
まずは国内からでも、そんな暮らしをまたしたい。
今日バラナシに向かってしまおうか、と決めて、チケット予約窓口のような所へ。
ここは代理店ではないので、手数料は取られないけれど、特になんの説明があるわけでもないので予約の取り方が分からない。
とりあえず周りのインド人の真似をして用紙に記入をしてみる。
分からない英語の方が多いので、前に並ぶインド人の用紙をチラ見して記入。
しかし基本的な事ながら、地名が英語で書けず、結局インド人に助けてもらうことに。
偶然声をかけたその人がとってもいい人で、記入が必要な場所を埋めてくれただけではなく、どうやら列車名やナンバーのようなものをあらかじめ調べて記入をしておかなくてはならなかったらしく、わざわざ携帯を持っている人に話しかけてその人が調べてくれた。
なんていい人たち!
私たちの番になると、
「バラナシへの直通便は朝の5時半しかない」
とのこと。調べてもらった14時半の便は乗り継ぎが必要らしい。
これでもよいか?
と列車ナンバーを書いてくれた。
今思えばそれでいい、とここで予約をとってしまえばなんの苦労もしなかったのだが…
なんだか直通便がないことに
えぇっ!?
となってしまい、それならいいや、とチケットを予約せずに宿に戻る。
道すがら、今日バラナシに行けないのならばバスでラージキルに行こうかという選択肢が浮上。
しかしこれも、行くとなったらバスターミナルに直接行ってみて、何時の便があるか聞いて、一番早い便に乗る。なければ…帰る?
という先行き見えない選択肢。
どうしようね、と話しながら歩いていると、同じ宿に泊まっている西洋人のおっちゃんにばったり会い、一緒にご飯。
食べ終わったあとも少し話していると、彼が
う…トイレ行きたい…先行くわ!
と突如ダッシュでいなくなる。
えーっ!!
なんか急においてかれた!!!
お会計をすませ、初1人で帰宅。
宿までは歩いて5分もない距離なのだけど、それでも犬もたくさんいるし怖いじゃん!
…そんなにかわいこぶらなくても、結果的には余裕だった。
宿に戻ると、日本語が話せるオーナーに、
「いつまでいても構わないが、従業員に給料が払えないから今日までの分の宿代を先にくれないか。」
と言われる。
別にいいけど…なんかあんまり長くはいたくないなぁって、そんなこと言われたら思ってしまう(笑)
それもあり、やっぱりなんとしても今日ここを出たい気持ちが優勢に。
ただ、オーナー曰くラージキルは今お祭りですごい人とのこと。
じゃあもう直通じゃなくてもいいからバラナシに行こう!
ってことで、またさっきの予約窓口に行けばよかったのに、なぜか直接駅に行って自由席のチケットとろうかってことになり、パッキングを済ませいざ駅へ。
駅へ行くまでも一苦労。
リキシャが乗り合いだから、何度も止まるし、めっちゃ狭いし、無理やり乗ってくるし、排気ガスはすごいし。
ブッタガヤに来た時に見たピースフルプレイスも、朝ほど幻想的な素晴らしさはなく、ただただいつになったら着くのだろうと途方にくれるばかり。
一時間ほどでやっと到着するも、またここからが大変。
窓口がいくつもあり、どこでチケットが取れるか分からない。
インドはレディースオンリー窓口がある所が多く、駅もまたそうだったので、 行け!とレディース列に投入され順番を待つ。
自分の番がきて、今日バラナシに行きたい。自由席でよい。
と言うが、ここじゃとれない、あっちだ!と言われる。
まじかい…
あっちという場所に行って再度並ぶ。
荷物も重いし汗だくだし割り込まれるしもうヘトヘト。
やっと順番がきて
今日バラナシに行きたい。
直通じゃなくてもいい。
自由席でいい。
というが、
ここじゃない。あっちだ!
とまた言われる。
…。
……。
おい。
これ、結局最初のとこであってたパターンじゃないの?
今度はなんとしてもチケットを取るべく、レディース列に私、別の列に彼が並んで、順番を待つ。
やっと私の番。
さっきと同じ受付の人に、ここじゃない、とまた言われる。
じゃあ、どこでとれるんだよ!
と言うと、となりの列に入れてくれた。
隣だったんかい!
あっちだってさっきいったのに!
なにはともあれチケットゲット。
一時間くらいかかって、大きなリュックも持ちっぱなしだったから汗だく。
電車は15分ほどの遅れで到着。
たまたま話しかけたインド人がバラナシまで行くとのこと。
ラッキー!
乗り継ぎが不安だったけれど、この人に着いて行けば大丈夫だ!!
この方がとてもいい人で、ヒンディー語を教えて下さったり、アーユルヴェーダに関する情報も教えて下さったり。
4時間半ほどの長い時間だったけれど楽しく過ごすことができた。
とはいえ私たちがたいして英語も話せないので、せっかく話して下さっていることの半分もきっと理解できていないし、何度も聞き直して、簡単な英語に言い直していただいたり、苦労をかけてしまったのだけど。
予定時刻からもそう遅れることなくバラナシに到着。
プラットホームから既に何人か声をかけてくるが、その出会ったインド人の方が話をして下さる。
ここまで迷惑をかけて申し訳ない…。
リキシャを70ルピーで交渉までしてくれた。
せっかく交渉までしてくれたのにこの後に及んでまだ歩いて行くか迷っている彼。
すでに夜。
こんな真っ暗な中歩くの私嫌なんだけど…
結局リキシャに乗ったけれど、この道を歩こうと思っていたなんて、まじでありえない、という距離と暗さ。
昔は駅まで歩いたらしいけれど、リキシャでも15分はかかったと思う。(昔歩いたこと自体疑わしいほど遠いよ!)
インドにいると一日が短いのに濃い…。
—From the present me
なぜ運よくこんなにいい人たちに出会えるんだろう、というほど、声をかける人に恵まれている。
電車の中で一緒だった方はいつか日本に行きたい、と日本に興味を持っている方で、あれこれ質問もされた。英語力がなくてちゃんと応えてあげることができなくて本当に申し訳なかった。
明日どこにいて何をしているかわからない。
その日その時の感覚で決めて、その時その時の出会いを大事にしていく。
まずは国内からでも、そんな暮らしをまたしたい。
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