🌍 旅のエッセイ ― 13年前のわたしに触れていく旅

2012年。
8ヶ月間、バックパックひとつで見知らぬ土地を歩き続けた日々がありました。
東南アジアからインドへ――今日がどんな1日になるか想像もつかない世界。
当時の私は、マイペースなパートナー(のちの元夫)と二人で旅をしていて、
目の前で起きる出来事や驚きを、戸惑いながらも、必死に日記に書きとめていました。

写真を見返すと、そこにいる私は、ちょっと疲れていて、でもふわふわはしていなくて。
毎日が楽しいだけじゃなかったけれど、
ひとつひとつの出会いや景色の中で、
少しずつ「今ここにいる」ことを受け入れていったように思います。

このページでは、あの頃の記録をリライトしながら、
今の私のまなざしで、旅をもう一度なぞっていきます。
過去と現在が静かに重なり合う、小さな往復書簡のような記録です。